ソフトバンクグループのビューン(東京都港区)は31日、米アップルの新端末「iPad」(アイパッド)などに向けたコンテンツ配信サービスを6月1日から始めると発表した。新聞、雑誌、週刊誌、テレビなど13社31コンテンツで、アイパッド向けは30日間450円の定額料金。アップルの販売サイト「App Store(アップ ストア)」で提供する無料ソフトを使って閲覧する。コンテンツはアイフォーンやアイポッド タッチ、ソフトバンクの携帯電話でも利用可能で、アイフォーンは350円(30日間)、携帯電話は315円(月額)。
購読できるコンテンツは、女性ファッション誌「CanCam」(小学館)、「FRIDAY」(講談社)、「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)、「エコノミスト」(毎日新聞社)、「AERA」(朝日新聞出版)、「日テレNEWS24」(日本テレビ)など。雑誌は発売日当日から主要記事を順次配信し、誌面そのままのレイアウトで読むことができる。日本テレビは、最新ニュースを動画とテキストで配信する。
一方、新聞では、アイパッド限定の特別編集版を毎日新聞社、スポーツニッポン社、西日本新聞社が提供する。毎日新聞の特別編集版の名称は「Mainichi iTimes」。
なお、アイパッド、アイフォーンは利用開始から30日間、ソフトバンクの携帯電話は利用開始から1カ月、無料で利用できる。
東京都内で開いた説明会で、ソフトバンクの孫正義社長は「アイパッドは売れている。世界中で専用アプリが出てくると思うが、日本で足りないのは雑誌、書籍。そのサービスを読みやすく、買いやすい形で提供する。アイパッド利用者には、標準装備に近い形で楽しんでほしい」と説明した。【岡礼子】
2010年5月31日