以下注意。
まずこれはユーノが主役になります。影薄い時もあるかもしれませんが。
次にオリキャラ達がかなり出てきます。それに伴って原作キャラとオリキャラのカップリングもあると思います。
ユーノつよし、です。オリジナルの魔法もいくつか......
更新超不定期になります。何故なら他にも書いてるから。
最後に、多分ユーなのです。
それでは、以下短いですがプロローグです。
プロローグ
ーーーあれ?視界がボヤけてる......?
金髪の青年は床に腕を投げ出して倒れたまま、周りを見る。
その口からは紅いドロドロの血が出ていた。
口だけでは無い。
全身所々から血が出ている。
バリアジャケットはとっくの昔に維持できなくなっており、管理局の立派な制服はボロボロ。
そんな瀕死の彼の視界に、安らかに眠る金髪の少女が入った。
ーーーよかった、ヴィヴィオは無事か。
ホッとして、そう声に出したいが出せず、心の中で呟く。
無茶をし過ぎた。
特にゆりかごの最後尾までチェーンバインドで壁抜きなどしたのが、そもそもの間違いなのだ。
だが、そうしなければ救えない命が在った。だから彼はやった。
ーーー僕は彼女の分まで人々を救うことが出来たんだろうか?
心の中で問いかけるが、それに答えるものは無い。
相棒たる紅い宝石もすでに亀裂が入り、機能を停止している。
ビキビキと悲鳴を上げる空間内で、
「ーーーなのは......」
最後に彼は、小さく、本当に小さく、愛しい失われた彼女の名前を呼び、この世を去った。
ここでこの変わってしまった物語は終焉を迎える。
そして始まるのは、新たなる全く違った物語。
それがハッピーエンドになるのか、バットエンドになるのか、分からない。
ただ一つはっきりと分かるのは。
この物語の主人公が彼だと言うこと。
翡翠の少年は諦めずに歩く。
何故なら、彼女から受け継いだのだから。
諦めずにどんな困難があっても立ち向かう「不屈の心」を。