2009年12月23日から26日にかけて、長野県志賀高原にて中学2年のスキー・スノーボード実習(希望者)が行われました。
暖冬との予想が外れるように祈って、天気予報のチェックが欠かせませんでしたが、いよいよスキー・スノーボード実習が始まりました。朝8時に東京駅集合ですが、はやる気持ちは抑えきれず、1時間前に東京駅に着いている生徒もいたようです。学年主任のサプライズな見送りを受け、129名の生徒は一路、志賀高原へと出発しました。新幹線で長野駅へ向かい、バスに乗り換えます。山が近づき、スキー場が見えると歓声が上がります。どうやら積雪量も心配ないようです。
宿に到着して、すぐに開校式です。「どの人が僕の先生なのだろう?」とドキドキしていました。すべて男性のインストラクターと分かり、タメ息があちこちで漏れていたようですが・・・。早速、足慣らしのレッスンです。普段の授業に比べ、はるかに真剣な眼差しでインストラクターの話を聞いています。緩斜面を使って練習しますが、思うようにいきません。滑っても、転んでも楽しかったようです。
暖かいお風呂と温かい夕食で心身ともに癒され、明日のレッスンに備えて、早く寝るのでした。
宿の方々も「いい天気が続くのは珍しい」と言っていました。連日、透き通るように青い空が真っ白な雪に映え、遠くにはアルプスの山々が見渡せます。夜半に降った雪がうっすら積もり、快晴なのに気温が低く、コンディションは最高です。ほとんどの生徒が「滑れるようになってきたし、(寒くないから)楽しい!」と言っています。初心者がウィンタースポーツで挫折する一番の理由は寒さなのですが、誰一人として挫折しそうにありません。天候に恵まれたことにホントに感謝です。
午前中に2時間半のレッスンを受け、群がる勢いで昼食をいただき、休む間もなく午後の2時間半のレッスンに向かいます。夕食後の自由時間には歌番組に合わせた熱唱や、トランプに興じる笑い声があちこちで聞こえます。10時の消灯時間を過ぎると、力尽きて眠りにつく。ケータイもゲームもない生活でも楽しむことができるようです。生徒たちも自主的に行動し、頼もしさを感じることも度々ありました。
あるインストラクターの先生は、「物事を始めるときには人と比較しないこと。本当に楽しむためには、自分がこうしたいという気持ちが大切なのですよ。」と言っていました。
あっという間に最終日です。楽しみにしていたフリー滑走です。前日まで天気予報は雨でしたが、晴れ間が見えます。スキーとスノーボードの混成で一緒に滑る生徒、互いの上達ぶりを見せあう生徒、スピードを競って直滑降で滑る生徒と楽しみ方もさまざまでした。瞬く間にフリー滑走の時間は過ぎ、物足りなさを感じながらゲレンデを後にしました。初日と比べると、みんな一人前のスキーヤー・スノーボーダーの顔をしていました。インストラクターの先生や宿の方々に見送られ、志賀高原からバスに乗って横浜を目指しました。
こうして3泊4日のスキー・スノーボード実習は終了しました。レッスンを通して技術の向上を果たし、ウィンタースポーツの楽しみ方を習得してきました。また、集団生活の上で必要なことも学んだようです。
引率した先生たちは、生徒たちがインストラクター、宿の方々、家族や友人への感謝の気持ちを忘れないでほしいと願うばかりです。