2010年04月20日
沖縄タイムス社の現社長に「空襲警報が鳴り響いた小学校時代を憶えていますか?」と聞いてみた
普天間基地返還問題。移設を県外や国外に求める声もあるが、僕自身の真意は現行案である。理由は有事への不安を大きく抱いているからだ。
僕は小学校低学年時代に防空演習を経験。学校の先生から「今夜は空襲警報があるので、早めに食事を済ませて寝るように」と指示されていた。
当時は朝鮮動乱。太平洋戦争を経験している母は冷静で「今度はアメリカが味方だから何も心配ない」と言い聞かせてくれた。
那覇の街中に大きな警報が鳴り響くと同時に部屋を消灯。母を真ん中に妹と三人で布団へ。三歳下の妹は空襲警報時代を憶えていないと話す。
警報と暗闇に怯えていた僕は自分よりも人生の先輩である、沖縄タイムスの現社長に空襲警報の件を聞いてみたら「よく憶えているよ。あれは県内中で1年半くらい続いたから」と。
そして「灯りが消えているかどうか、夜回りが来た」と、地域差のあることをはじめて耳にした。当時の現社長は小学校高学年。僕よりは詳しいだろうと思い、3月23日の面談で真っ先に話したのがこの件である。
僕は「普天間基地問題と同時に、有事のことも真剣に考えている。しかしながら、そういう報道は全くなし。過去は知らないが、現時点の沖縄タイムスでも記事をみたことがない」と意見を強く述べた。
そして「今どきの記者連中は、空襲警報時代の事実さえ知ろうともしないはずだから」と。社長は僕の目線をそらすさずに「・・・」である。
4月10日には日本の安全保障にとって由々しき事態が発生。中国海軍が沖縄本島と宮古島の間を通過している。
有事を想定。日米同盟関係は極めて重要ともいえる。空襲警報に怯えた世代からの声が、メディアを通して聞こえてこないのは問題だ。僕は25日の県民大会は参加もしないし、黄色を「身につける」つもりもない。
【関連記事】
社の幹部は編集現場に口を挟まないのが沖縄タイムスの伝統
http://blog.livedoor.jp/nobukococky/archives/65408501.html
新社屋へ移転「朝日新聞と共同通信は排除」してと直訴
http://blog.livedoor.jp/nobukococky/archives/65406602.html
沖縄タイムス社の新会長へ就く現社長と談笑
http://blog.livedoor.jp/nobukococky/archives/65405200.html