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「休憩も仮眠もとれない」東横イン社員ら労組結成(1/2ページ)

2010年6月4日

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 仮眠もとれない長時間労働やサービス残業を改善してほしい――。大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」(本社・東京都)で働くフロント社員らが「東横イン労働組合」を結成し、3日、深夜の休憩確保や労働時間に見合った時間外手当の支払いなどを求めて会社に団体交渉を申し入れた。東横インの社員らを対象にした無料電話相談も各地で受け付ける。

 労組を立ち上げたのは、大阪市と兵庫県尼崎市の店舗で働くフロント社員と退職者ら女性十数人。同社にはこれまで労組はなかった。

 委員長の三田(さんだ)圭子さん(39)は、大阪市内の店舗でフロント業務を担当。忙しい時期には一晩で150人を超す宿泊客を受け入れる。しかし深夜のフロント勤務は1人のみ。飛び込み客や客室からの電話の対応などで「休憩や仮眠がとれないのは当たり前」という状態が続いたという。

 三田さんは「『1人体制では無理』とずっと訴えてきた。だが上司も会社との板挟みで何も変わらず、労組をつくるしかないと思った。火災など緊急時の対応に不安がある。従業員の健康とお客様の安全を守ってほしい」と語る。

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