広島市は3日、旧市民球場(中区)廃止条例案を10日開会の市議会定例会に再提案すると発表した。市は年内にも解体工事に着手する構えだが、市の跡地利用計画をめぐっては市議会に賛否が交錯しており、可決するかどうかは流動的だ。
市は、3月の市議会定例会に廃止条例案を提案し、議会は「市民合意が不十分だ」として否決した。一方で議会は、球場の解体費を盛り込んだ当初予算は認め、「矛盾する判断」となった。
秋葉忠利市長は3日の記者会見で、「(計画通り跡地整備が)2013年春の完成に間に合うよう進めたい」と再提案の理由を説明。緑地広場を中心にした跡地利用計画について「これでよかったと市民に確信してもらえる」と述べた。広場には、大規模イベントの誘致を想定する。
市は7月末まで球場の一般利用を延長しており、条例案の施行日は8月1日に定めた。
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