ニュース:政治 RSS feed
【鳩山ぶら下がり】(1)「身を引くことが国益」(2日夜) (1/2ページ)
鳩山由紀夫首相は2日夜、自身の辞意表明について「国民が聞く耳を持たなくなってしまったとすれば、立ちゆかなくなる。やはり自分が身を引くことが結果として国益につながると判断した」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
ぶら下がり取材の詳細は以下の通り。
――いつ辞任を決意したか。また、昨年の民主党代表選で、それまでの政権が任期途中で投げ出したことを批判した。ご自身もわずか8カ月半と任期途中で辞任されるのは、政権の投げ出しではないか
「はい。本来、総理たる者、やはり任期を全うするべきだと。そのことによって国益が守られると、そのように信じておりましたし、今でもそれはそうだと思います。あの、日米、日中、日韓、それを考えればですね。あまり途中で投げ出すのはよろしくないと、そう思っておりました。ただ、国民のみなさんが鳩山政権に対して聞く耳を持たないと、聞く耳を持たなくなったとそのように言われました。その言葉をかみしめながら、やはり本来政治主導というのは国民主導、すなわち国民と一体となって歩むのが新政権でなければならないのに、その新政権が国民の声と遠くなるとか、あるいは国民のみなさんが聞く耳を持たなくなってしまったとすれば、これは立ちゆかなくなると。そのような判断の中で、私はやはり自分を、が、身を引くことが、結果として国益につながると。そう判断をいたしました。(辞任を決断したのは)そんな遠い話ではありませんが、あー、うー、10日から1週間くらい前から、そのことを自問自答しておりました」
――野党から「辞任は選挙目当て。衆議院を解散すべきだ」との意見が上がっているが、首相自身も野党時代、「総理総裁なら衆院を解散すべきだ」と求めていた。衆院を解散し、国民に信を問う考えはなかったか
「私にはその選択肢はありませんでした。すなわち、国民に信を問わずしても、問わずとも、国民のみなさんが聞く耳をもってくださるようになれると、そのように信じたからでありまして、それは先ほど申し上げた通りの理由であります」