一時、You Tubeにもアップをされてはいたのですが、著作権の問題で削除をされたようである。各新聞社も一応は記事にはしてはいるのでだが、毎日や朝日のニュアンスと読売の記事のニュアンスには温度差を感じてしまう。これは、新聞社個別の立ち位置であろうか。あえて、どこの新聞社の立ち位置がどうのうこうの言うつもりもない。
ところがこの記事の流され方が非常に面白いことがわかる。まず、この官房機密費を伝えたのが、26日のゲンダイネットである。ゲンダイネットを読むとニュースソースはTBSのニュース番組であることがわかる。
前官房長官・河村をビビらせた野中広務の告白【政治・経済】
2010年04月26日 掲載
http://gendai.net/articles/view/syakai/123424
機密費食い逃げ疑惑に新証拠
●新築祝いに3000万円!?
自民党の河村建夫・前官房長官がビビりまくっているという。河村は政権交代直後の昨年9月に2億5000万円もの官房機密費を引き出したとして、大阪市の市民団体に背任容疑などで東京地検に告発されている。この問題に関連し、思わぬところから新証拠が飛び出した。野中広務元官房長官がテレビで官房機密費の使途を洗いざらいブチまけた一件だ。河村を告発した原告代理人のひとりで弁護士の辻公雄氏はこう言う。
「野中氏の発言で、官房機密費があらためて情報収集に使われていないことが分かりました。野中氏の発言を載せた記事を基に先週、東京地検に証拠資料の請求をしました。河村議員の件が訴訟になれば、野中氏を裁判の証人として呼ぶことも検討したいと思います」
野中の衝撃告白は、先週放送された「官房機密費の真実」(TBS系)。番組で野中は、官房機密費の使途をバクロした。
「総理の部屋に月1000万円。衆院国対委員長と参院幹事長に月500万円ずつ持って行った」「政界を引退した歴代首相には盆暮れに毎年200万円」「外遊する議員に50万~100万円」「(小渕元首相から)家の新築祝いに3000万円要求された」と次々に明らかにしたのだ。
「これはもう公私混同どころのレベルじゃなく、税金ドロボー、公金横領ともいえる驚愕の実態です。告発されている河村はもちろん、自民党の歴代首相や官房長官はみな泡を食っています」(司法ジャーナリスト)
野中証言にはもうひとつ注目発言があった。「(政治)評論をしておられる方々に盆暮れにお届け」と明かしたことだ。
「テレビに出ている政治評論家やタレントが数百万円を提示されてマスコミ工作をお願いされたという話もある。この人たちが“毒まんじゅう”を食べていたと仮定すると、官房機密費のニュースに触れない理由が分かります」(民主党関係者)
鳩山政権が、歴代政権の官房機密費の使途を完全公開すれば、政界と大マスコミは一気にガタガタだ。
ところが、23日にも同様の話(官房機密費)を沖縄で開催をされたフォ-ラムでしているのであるが、この23日の話が表に出てきたのが28日である。つまり、26日のゲンダイネットがTBSの話を記事にしなければ23日の野中氏の講演の話は出てこなかった恐れがあったという事である。この23日の沖縄のフォーラムでの野中氏発言は28日の毎日新聞にも載せられている。
流れとしては、その後(30日)に共同通信の取材で答えたという三段階の話からなるのである。つまり、ニュースソースは野中氏1箇所ではあるが、三日(TBSの報道を入れると5日7回)の取材からなっている記事なのである。ここで、不思議なのは同じ47NEWSに加盟をしている琉球新報の記事を用いずに共同通信が再度取材をしなおしている事にある。まぁ~、再度取材をしちゃいけないという決まりがある訳ではないのでかまわないのだが、微妙に違和感を覚えてしまう。
機密費、評論家にも 野中元長官、講演で証言
2010年4月28日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-161420-storytopic-3.html
野中広務元官房長官は、23日に那覇市内で開かれたフォーラムの基調講演の中で、自身が長官在任中(1998年7月~99年10月)、先例に従い、複数の評論家に内閣官房報償費(機密費)から数百万円を届けていたことを明らかにした。
野中氏は講演で「言論活動で立派な評論をしている人たちのところに盆暮れ500万円ずつ届けることのむなしさ。秘書に持って行かせるが『ああ、ご苦労』と言って受け取られる」と述べ、機密費からの提供が定期的にあったことを明かした。
野中氏は自民党政権時代に、歴代の官房長官に慣例として引き継がれる帳簿があったことにも触れ「引き継いでいただいた帳簿によって配った」と明言。その上で「テレビで立派なことをおっしゃりながら盆と暮れに官邸からのあいさつを受けている評論家には亡くなった方もいる」と指摘した。一方で機密費の提供を拒否した評論家として田原総一朗氏を挙げた。
官房長官の政治的判断で国庫から支出される機密費は、鳩山内閣が昨年11月に内閣として初めて2004年4月以降の小泉内閣から現在までの月別支出額を公表したが、使途については明かしていない。
機密費:評論家にも 野中元長官、講演で証言
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20100428rky00m040001000c.html
野中広務元官房長官は、23日に那覇市内で開かれたフォーラムの基調講演の中で、自身が長官在任中(1998年7月~99年10月)、先例に従い、複数の評論家に内閣官房報償費(機密費)から数百万円を届けていたことを明らかにした。
野中氏は講演で「言論活動で立派な評論をしている人たちのところに盆暮れ500万円ずつ届けることのむなしさ。秘書に持って行かせるが『ああ、ご苦労』と言って受け取られる」と述べ、機密費からの提供が定期的にあったことを明かした。
野中氏は自民党政権時代に、歴代の官房長官に慣例として引き継がれる帳簿があったことにも触れ「引き継いでいただいた帳簿によって配った」と明言。その上で「テレビで立派なことをおっしゃりながら盆と暮れに官邸からのあいさつを受けている評論家には亡くなった方もいる」と指摘した。一方で機密費の提供を拒否した評論家として田原総一朗氏を挙げた。
官房長官の政治的判断で国庫から支出される機密費は、鳩山内閣が昨年11月に内閣として初めて2004年4月以降の小泉内閣から現在までの月別支出額を公表したが、使途については明かしていない。
野中氏-毎月5千万円使った 機密費、評論家らに配る
2010/05/01 00:34
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010043001001111.html
小渕内閣で官房長官を務めた自民党の野中広務元幹事長(84)は30日、長官在任中に内閣官房機密費を「1カ月当たり、多い時で7千万円、少なくとも5千万円くらい使っていた」と明らかにした。共同通信の取材に答えた。
内訳については月々、首相に1千万円、国会で野党工作などに当たる自民党国対委員長や参院幹事長に各500万円程度のほか、政治評論家や野党議員らにも配っていたと説明した。官房機密費は毎年十数億円計上されているが、官房長官経験者が使途を明らかにしたのは極めて異例だ。
野中氏によると、評論家に転身した元政治家が小渕恵三首相に電話し「自宅を新築したから3千万円ほどお祝いをほしい」と要求したことや、野党議員から「北朝鮮に行くから官邸にあいさつにうかがいたい」と暗に機密費を要求されたこともあったという。
野中氏は「前任の官房長官からの引き継ぎ簿に評論家らの名前が記載され『ここにはこれだけ持っていけ』と書いてあった。持っていって返してきたのはジャーナリストの田原総一朗氏だけだった」と証言。「政権交代が起きた今、悪癖を直してもらいたいと思い、告白した」と強調した。
朝日新聞は、この共同通信と同じ30日に取材をしたようである。記事の文中に「小渕内閣で1998年から99年にかけて官房長官を務めた野中広務氏が30日、当時の官房機密費の取り扱いについて、「毎月5千万~7千万円くらいは使っていた」と暴露した。」と書かれている。
http://www.asahi.com/politics/update/0430/TKY201004300449.html
時事通信は翌1日に「自民党の野中広務元幹事長は1日、長官在任中に官房機密費(内閣官房報償費)を「1カ月に5000万円から7000万円くらい使っていた」と明かした。」とある。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010050100147
読売もまた「小渕内閣で官房長官を務めた野中広務・元自民党幹事長は1日、読売新聞の取材に応じ、官房機密費(内閣官房報償費)について、「私が官房長官当時、毎月5000万円、最高で7000万円程度使っていた」と証言した。」とある事から1日の取材であろうか。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100501-OYT1T00716.htm
ところがよく記事を読むと野中氏は、19日・20日(録画なのかは不明ではあるが)にTBSの番組で官房機密費の話をしてから、23日の沖縄フォーラム、30日の共同通信の取材と朝日新聞の取材、そして1日の時事通信と読売新聞の取材を受けたという事になる。
by yosane0310
普天間? 辺野古?