日中両国は「日中青少年友好交流年」のことしを皮切りに、今後4年間にわたって毎年4000人規模の青少年の相互訪問を実施する。青少年交流は「特別な体験」から「誰もが自由に参加できる楽しい場・活動」へと変わりつつある。日中の若者たちはどのような交流を繰り広げてきたのだろうか。「日本と中国」から紐解いてみた。 |
■500人が訪中青年友好大交流
広州駅で出迎えた銭大衛全国学連副主席は「こんなに多くの日本の青年が中国を訪れるのは、これまでにないことであり、両国青年の友好的な往来が新しい段階に入ったことをものがたっている」と評価(9月1日号)。 北京駅では「首都各界の青年2000人あまりは、おさえきれない喜びを抱いて歌い踊りながら、はるばる北京にやってきた日本の青年たちを熱烈に歓迎」(9月11日号)。 上海では、廖承志・中日友好協会会長(当時)が、「中日友好事業は両国青年によってうけつがれ、固められ発展させられるものであります。今回の大交流はそのさいさきのよいスタートです」と述べ、青年友好大交流の成功を祝った(10月18日号)。 ■史上空前の大交流3000人訪中団
胡耀邦主席が日本の青年を招待することを東京で発表、実現したのが84年秋の「3000人訪中団」。「日本と中国」では日本側組織委員会の結成から壮行会、現地レポートまで見開きページをふんだんに使い報道した。 宇都宮徳馬・協会会長(当時)は、「表面的なことに浮かれず、かつての“冬の時代”の教訓を忘れずに、中国の様々な点をしっかり見てほしい」と訪中団への期待を語っている(9月25日号)。 10月15日号1面「三千人、熱烈大歓迎に酔う」と題した「本紙取材団第1報」では、交流のクライマックスとなった10月1日晩の様子について、「天安門広場では三万発の花火が打ち上げられ数万人のダンスパーティーが行われた。(中略)到るところで胴あげや親密な交歓風景が展開された」と興奮冷めやらぬ筆致で伝えた。 ◇ 84年に続く歴史的な大交流イベントとして、ことし3月に「日本青少年訪中団」約1000人が北京で中国の青年と「日中青少年友好交流年」の開始をともに祝ったが、「日本と中国」では胡錦涛主席のあいさつをはじめ交流の様子を詳細に伝えた。21世紀を担う若者同士の交流は今後もさらに拡大する。青少年交流が「日本と中国」紙面に占める比重もさらに大きくなっていくのは間違いない。 (「日本と中国」2008年7月5日号掲載) |
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