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三谷監督の新作は奇想天外“幽霊裁判”

 こだわりの台本表紙を指さす三谷幸喜監督
 こだわりの台本表紙を指さす三谷幸喜監督

 三谷幸喜監督(48)の「ザ・マジックアワー」から3年ぶりとなる最新映画「ステキな金縛り」(来年公開)で“幽霊裁判”を手がけることが2日、明らかになった。殺人事件の容疑者にされた男のえん罪を晴らすために、落ち武者の幽霊が裁判に出廷し、法廷バトルを繰り広げる奇想天外なコメディー。主演の女優・深津絵里(36)が三流弁護士を務め、竹内結子(30)が被害者と真犯人の一人二役を演じる。

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 なんと幽霊が法廷の証言台に立ち、えん罪を晴らす‐。三谷監督が奇想天外な“法廷ファンタジー・ホラー・サスペンス・コメディー”に挑む。

 資産家の妻殺し容疑で捕まった男が、アリバイとして事件当夜に旅館で金縛りに遭い、落ち武者の幽霊にのしかかられていたと主張する。担当した女性三流弁護士は無罪を勝ち取るため、幽霊を証人出廷させ、超常現象を信じない堅物検事らと法廷バトルを繰り広げる。

 三谷監督にとって構想11年という集大成的作品となる。「幽霊がテーマの裁判ものをずっと考えていた。前作でコメディーを映像化することに自信が持てたので、取り組むことにした。今までで一番笑えて、最後は号泣できる」。実際に裁判員裁判を傍聴するなど取材も重ねた。撮影ではスタジオにそのまま法廷を再現するという。

 新たな挑戦も盛りだくさん。これまでは架空の都市を舞台にしてきたが、今回は現代の東京に設定。三谷映画で初めて女性を主人公にした。その弁護士・エミ役の深津は「金縛りがステキかどうかは分かりませんが、ステキな作品になるよう頑張りたい」と意気込む。

 共演陣も豪華な顔ぶれが並ぶ。殺された妻役の竹内結子は、実は真犯人だった姉の一人二役。さらに三谷作品3作目となる西田敏行が落ち武者。先輩弁護士役には阿部寛、落ち武者の子孫の歴史学者役は浅野忠信、検事役に中井貴一らが出演。5月30日にクランクインし、7月末まで撮影が行われる。






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