オリックス不動産の西名弘明会長は2日、毎日新聞のインタビューに答え、JR大阪駅北側の梅田北ヤード再開発(大阪市北区、約24ヘクタール)で未着工の2期区域(約17ヘクタール)について「ぜひ事業に携わりたい」と述べ、開発に参画する意向を表明した。同社は先行開発区域(1期区域、約7ヘクタール)の開発事業者でもある。2期事業への参画姿勢を明らかにしたのはオリックスが初めて。【清水直樹】
2期の着工時期は未定だが、開発用地となる梅田貨物駅が旧国鉄吹田操車場跡地(大阪府吹田、摂津市)に移転する13年春に、大阪市などが具体的なイメージを示す予定。2期には環境をテーマにエネルギーなどの研究開発機関を置き、1期に計画されているシンクタンク「アジア太平洋研究所」を含めて、北ヤード全体をナレッジキャピタル(知的創造拠点)とする案が有力。西名会長は「1期を人や情報の集まる場所にすることが、2期の成功につながる」として、1期と2期を一体化し研究者らが集まる拠点にする考えを示した。
1期は、オリックスなど計12社が参画し今年3月末に着工。研究機関やホテルなどが入る高層ビル4棟が13年3月に開業予定だ。
毎日新聞 2010年6月3日 大阪朝刊