話題のライトノベルの魅力を担当編集部が語る「編集部に質問状」。今回は、10日の発売以降、売り切れる店が続出して話題となっているライトノベル「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」(哀川譲著、H2SO4画)です。電撃文庫編集部の担当・高林初さんに話を聞きました。
--この作品の魅力は?
舞台は人間と人外が共学の聖桐学園。この学園には名物生徒会が二つあります。それが「勇者生徒会」と「魔王生徒会」。名前の通り、この二つの生徒会は水と油で対立しています。「勇者生徒会」の生徒会長は伏城野アリス--容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能な完璧(かんぺき)超人。「魔王生徒会」の生徒会長は兎沢紅太郎--アリスの幼なじみで、ごく普通のさえない量産型男児……という、かなり釣り合っていない2人が繰り広げる学園ラブコメ&バトルが本作になります。生徒会を彩るさまざまなヒロインたちも魅力の一つです。
--作品が生まれたきっかけは?
本作は第16回電撃小説大賞の最終選考作になります。惜しくも受賞は逃しましたが、約400倍の難関をくぐり抜けた作品であり、光るものを感じました。しかるべき準備をしたのち、電撃文庫でデビューとなりました。おかげさまで好調な売れ行きです。受賞作以外でもヒット作品が生まれてくるのは、電撃小説大賞の層の厚さを示していると思います。
--作者とイラストレーターはどんな方でしょうか?
著者の哀川先生はフレッシュな方です。読者の皆さまに「面白い話をお届けしたい」という意気込みが感じられ、創作活動に熱中していらっしゃるようにお見受けしております。
H2SO4先生のご活躍ぶりはかねがね拝見しておりました。キャラクターの魅力・色彩の美しさともにすばらしく、編集部からお願いを差し上げた次第です。アイデアあふれる方で、ヒロインたちの魅力的かつ個性的な造形はH2SO4先生のおかげです。
--今後の展開、読者へ一言お願いします。
6月10日発売予定、電撃文庫MAGAZINE Vol.14に新作短編が掲載されます。1巻の直後のお話で、2巻へとつながる内容になっております。……ということで、おかげさまで好調なので、2巻の刊行も予定しております。これもひとえに読者の皆さまのご声援があってこそです。まことにありがとうございます。「面白い」「楽しかった」とおっしゃっていただけるように、編集部も両先生をサポートしていきます。今後とも応援をよろしくお願い申し上げます!
アスキー・メディアワークス 電撃文庫編集部 高林初
俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 哀川譲 H2SO4画 アスキー・メディアワークス 1巻発売中