「強い」打倒大毅へ、坂田「人生かける」…ＷＢＡ世界フライ級

　プロボクシングＷＢＡ世界フライ級王者・亀田大毅（２１）＝東日本協会＝に挑戦することが決まった元同級王者・坂田健史（３０）＝協栄＝が、引退覚悟で返り咲きを目指す。２日、都内の後楽園ホールで行われた協栄ジムの興行を訪れ「人生をかける覚悟で戦う」と決意を示した。

　「因縁の対決」が実現し、「ホッとした。気持ちがより引き締まった」と率直に語ったが、「強い選手。最近急成長している」とかつての“弟弟子”に警戒感を示した。

　大毅が０５年１１月から０８年５月まで協栄に所属した間、坂田は同級王座を獲得し、３度の防衛を達成するなどジムのエース格。スパーリングで交わったことはなかったが、「パンチ力があって、フィジカルも強い。精神、技術両面で充実している」と大毅の成長を認める。

　金平桂一郎会長（４４）も「亀田兄弟は大舞台に強い。侮れない」と評する。坂田は今後、ハワイ合宿を予定するが「勝って絶対に王者になる」と必勝を誓った。