北の湖部屋、旧木瀬部屋力士に「待ったなしげいこ」

旧木瀬部屋の力士を受け入れるため、部屋の大掃除に励む北の湖部屋の力士たち

　木瀬親方（元幕内・肥後ノ海）の暴力団幹部へのチケット手配疑惑で部屋閉鎖となったため、旧木瀬部屋の力士、行司ら３１人を引き受ける北の湖部屋が、仕切りなしで連続して番数をこなす「待ったなしげいこ」を行うことになった。

　１日、北の湖部屋の部屋付きの山響親方（元幕内・巌雄）が「待ったなしげいこをやると思う」と明かした。旧木瀬部屋の力士２７人を受け入れると、角界最大の４７人になる。北の湖部屋は１人あたり３０番の申し合いがノルマとなっているため、時間短縮のために待ったなしげいこを行う意向だ。

　江東区の北の湖部屋ではこの日、受け入れのために前日に引き続き部屋の大掃除を行った。２日間で出たゴミは４トン近くで、費用は約７万円かかったという。２日には旧木瀬部屋の力士らの引っ越しを完了し、３日からけいこを行う方針。また名古屋場所（７月１１日初日・愛知県体育館）の宿舎も人数増加の対策を講じるため、北の湖親方（元横綱）が近々現地入りする予定だという。