試行運行が始まった山ゆり号。左は碓井勝次会長=多摩区で
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川崎市麻生区高石地区と小田急線百合ケ丘駅を結ぶコミュニティーバス「山ゆり号」の三カ月間の試行運行が一日始まり、停留所の一つの生田病院(多摩区西生田)で出発式が開かれた。
試行運行は地元住民らでつくる「麻生区コミュニティーバス協議会」が実施。出発式には協議会員や地元市議ら約三十五人が出席し、碓井勝次会長が「採算面の検討を加えた今回の試行運転を成功させ、本格運行を実現したい」とあいさつした。
多摩丘陵に位置する同地区は、道が狭くて路線バスが通れず、駅近くのスーパーに買い物に行くにも坂や階段が多い。駅周辺が宅地造成された一九六〇年代に入居し、高齢になった住民には大きな負担となっており、協議会では二〇〇四年からコミュニティーバスの導入を目指している。今回の試行運行では本格運行を視野に、利用者に割引制度のあるサポーター登録を呼び掛けている。
試行運行は八月三十一日までで、土日曜日と祝日は運休。運賃は大人三百円、子ども百円で、定員は八人。問い合わせは協議会副会長の岡野幸雄さん=電(966)4570=へ。 (北条香子)
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