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小沢氏記者に「あなた方と会うのも最後」

 小沢一郎幹事長(68)は2日昼、鳩山由紀夫首相の辞任を受けて取材に応じ、「任期半ばでこんな事態になり、大変残念。首相、党代表を補佐する役目を十分果たし得なかったと反省している」と無念さをにじませた。新体制の質問には「答える立場にない」と繰り返し、「あなた方(記者)と会うのも最後。新しい人に聞いてください」とはぐらかし、与党幹事長という表舞台から事実上去った。

 自らを巻き込んだ、鳩山首相の破れかぶれな辞任戦法。さすがの剛腕も誤算だったのか、幹部との会合では「まだやれると思ったが、諸般の事情を考え総理が判断した。私はこれからも一兵卒として目標に向かいたい」と述べた。

 ただ小沢氏の周囲は「人のせいにしやがって」と、鳩山首相に怒り心頭だ。小沢氏は5月30日、鳩山首相の外堀を埋めようと側近議員らに「鳩山おろしに動いていい」と、指示を出したという。相前後して、日曜日に閣僚の認証式を行った例があるか確認している。6日の後継内閣発足を念頭に置いていたのは明らかで、鳩山首相の証言とは食い違う。別の周辺は、小沢氏が「自分を悪者にしていい、と言った」と主張。もともと辞める覚悟だったと強調する声もある。

 小沢氏は人事とカネを握る幹事長という権力を武器に、党内最大グループ(150人)を束ねてきたが、今後も“院政”が続けば、党内の「親小沢VS反小沢」は延々と続く。一方、小沢氏は自身の政治資金問題を抱え、7月の参院選前後に、強制起訴もあり得る検察審査会の2度目の議決が出される可能性がある。参院選後の政界再編プランも不透明になったといえる。

 小沢氏は、鳩山氏が辞任表明した両院議員総会終了後、鳩山首相と手をしばらく握り合い、こうつぶやいた。「よく決めたね」。安泰とみられた小鳩体制が、崩壊した瞬間だった。

 [2010年6月3日8時9分 紙面から]


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