ベネズエラ・チャベス大統領に対するマスコミの捏造報道と、真実
ベネズエラ・チャベス大統領に対し、欧米・日本メディアが如何にでっちあげ捏造報道をして世界中を騙してきたかの証拠映像と真実!
実際に報道されたビデオを元にわかりやすく説明したいと思います。
どれもごく短いものなので、ぜひ全て見てください。
喋ってる言葉は日本語じゃないけど、映像を見るだけで完全に理解できます!
以下の3本のビデオを見ながら、以前書いた記事、「チャベス大統領に対するマスコミの捻じ曲げた報道と、真実!!」あたりを読み直してもらえれば、本当のことがよくわかります。
まずは、2002年ベネズエラ・クーデターの時、欧米メディア(日本も)が一斉に報道したビデオです。
YouTubeにあるビデオから、わかりやすいように、テレビ放映された部分だけを切り取り繋ぎ合わせました。
英語なので何を言ってるのか私にはほとんどわかりませんが、ところどころ画面に字幕が出たのを翻訳してみると、「反チャベス派がデモしてるところに、橋の上にいるチャベス派の人間が銃で撃ち、多勢の死傷者を出した。このようなことをやってるチャベスを許すな!」といったような意味のことじゃないかと思われます。
次に、別のカメラアングルから撮影された同じ現場・同じ時間のビデオ映像です。
ベネズエラクーデターの真相2/3
チャベス派が発砲してる橋の下には誰も人の姿など見当たりません。
(欧米メディアが報道してるような、多勢が撃たれ、逃げ惑い、救急車が来たりといったシーンが、ここではないということは明らかです)
これら切り出した二本のビデオだけではよくわからないけど、元の全体ビデオを見てもらえれば、彼ら橋の上のチャベス派の人たちも、どこからか撃たれていることがわかります。
つまり彼らは、どこからか狙撃されたことに対し、わけのわからないまま応戦してるだけなのです。
そして、そういったことを説明してるのが、このビデオ全体なのですが、もっとわかりやすく、またさらにいろんな角度から検証してるビデオが次のです。
ベネズエラクーデターの真相3/3
これでわかったでしょう。
①最初のメディアで放送された映像というのは、実は反チャベス派デモをやってる所に、警備してる軍の車両から、あるいは付近のビル等に隠れてる軍の狙撃手らが撃っているのです。
②一方のチャベス派デモをやってる橋の上に対しても、やはり付近のビル等に潜んでいた軍等の狙撃手が発砲していて、それに対してチャベス派の一部の人たちが反撃しているだけなのです。
これら両方のデモに対してそれぞれ発砲してる軍の狙撃手というのは当然、米国の息のかかった工作員だというのは言うまでもありません
この反チャベス派のデモしてる現場と、橋とは相当な距離離れています。そのあたりのこととか、時間的な面からも検証しています。
また、これらのビデオには映ってないけど、別のビデオではビルの上階の窓や屋上からやはり軍の狙撃手が撃ってる映像の映ってる証拠ビデオもYouTubeにあるので暇な方は探してみてくださいw
つまり反チャベス派の人間を撃ったのは軍であり、またチャベス派に発砲させるためにそっちに対しても軍が銃撃したということで、これら両方の別々のシーンを都合のいいように繋ぎ合わせて、いかにもチャベス派の人たちが、反チャベス派のデモ行進に向けて銃を撃ったという風に自作自演の捏造映像を作り、それを世界中のメディアに発信させたということが、これらによって明らかにされたわけです。
(なお、反チャベス派というのは、メディアを含め元々米国系企業に関係していた富裕層連中であり、チャベスによって悪徳米国企業を追い出し、国民の格差を減らす政策で、企業の国営化等によってこれまでのようにボロ儲けできなくなった連中ということです。)
当時の記事からその部分だけ抜粋しておきます(元はNHKの特別報道番組のページです。日本では当時NHKだけが唯一真実を伝えてたんですね!)
・・・突然、銃声が聞こえた。何者かが群集を見下ろす位置から身を隠して発砲しているようであった。
犠牲者はすべて頭を狙い撃ちされた。
人々は逃げまどい、そして、狙撃犯がいると思われた所めがけて反撃しだした。ベネズエラでは一般市民も銃を携帯できるのである。この時の陸橋から拳銃を撃つチャベス派の人々の姿が、民放で繰り返し繰り返し報じられた。非武装のデモ隊に向けられたものとして・・・
しかし、元民間放送局員アンドレス・イッサーラは、民放が決して放映しなかった真実を示す。
この場面を別のアングルから撮った映像では、彼らが銃を放っていたはずの陸橋の下にはだれも存在していなかったのである!
まさに捏造そのものであった。
彼ら自身も狙撃に対して身を伏せながら応戦していただけなのである。
イッサーラは、このような真実を覆い隠し、チャベス派の発言を一切取り上げようとしない民放の姿勢に抗議して、退職した。
しかしながら、この虚偽の映像をたれ流すことによって、この事件の責任はすべてチャベス政権にあるというデマ宣伝は功を奏した。
そして、これまでチャベスを支持していた軍も支持の取りやめを表明した。国営放送も反チャベス派に占拠され、大統領官邸に集まったチャベスとその閣僚たちは外界から完全に閉ざされた。
反チャベス派の将軍たちは大統領の辞任を求めた。辞任しなければ大統領官邸を爆破するとの脅迫をもって。しかたなく、チャベスは官邸爆破を防ぐため、軍に拘束される道を選んだ・・・
そして、日本のメディアも同様に、このような嘘百パーセントの捏造された映像を流し、全メディア揃ってチャベス批判をしているのだ!
そしてさらにこういったことも書かれている。
一夜明けた4月12日、クーデターの関係者がテレビに出演し、この事件の内実を赤裸々に語りはじめた。「ジャーナリストとテレビ局が最大の立て役者ですよ。」(この言葉は意味深長である。チャベス派の人々が非武装のデモ隊を撃っているかのように見える映像を撮るために、おあつらえ向きの位置に、あらかじめテレビカメラが用意されていたということである。)
海軍少将モリナ・タマヨは「群集を通りに集めて興奮が頂点に達したときに軍を動かす作戦でした。」と自慢げに語った。(狙撃犯もあらかじめ用意されていたものであり、彼らによる犠牲者は、群集を興奮させるための生け贄だったということになる。自派の人々すら犠牲にして省みない非情なやり方には驚くばかりである。)
クーデターの関係者は大統領官邸に我が物顔で乗り込み、昨日までチャベス大統領に仕えていた警護隊は、カルモナの指揮下に入ることになってしまった。
カルモナは「これは国民に支持された政権であり、軍事政権ではない」として、暫定政府の大統領としての宣言を行った。彼が「民主的な暫定政府を樹立するにあたり」最初にしたことは、これまでの国家機構の廃止を宣言することであった。新しく法務大臣に任命されたダニエル・ロメロは、およそ民主主義や立憲主義というものには憎悪しか感じていないとでもいうような猛烈な剣幕でまくしたて、集まったクーデター関係者は満面の笑顔と盛大な拍手で応えた。
「国民議会の解散を命じる!」
「最高裁の解散を命じる!」
「オンブズマンを解散!」
「選挙管理委員会を解散する!」
元の法務大臣は逮捕され、手錠をかけられた上に暴行が加えられた。
チャベスの支持者は口々にこのクーデターを批判しはじめたが、それらの人々には、たちどころに銃弾が浴びせかけられた。逃げる人々に後ろから銃を撃つ兵士、道路脇に倒れている人、取りすがって泣く人、シャッターを閉め、恐怖に打ち震える人々…。
そうした映像に、カルモナの言葉が覆い被さる。
「一連の手続は非常に民主的に行われた。」
「この国は正常化しつつあります。」
・・・・・
「あらかじめテレビカメラが用意されていた・・・」あたりも、日本であった菅生事件の時なんかとそっくりやね!w
ベネズエラ国内にある欧米系の放送メディアRCTVなども当然そうやって捏造された映像を全国に流したのは間違いないだろうし、その後もとにかくアメリカの手先となって嘘・洗脳目的の操作された情報ばかり流してるわけで、先日そのRCTVが閉鎖された理由というのも決してチャベスが自分勝手な都合でやったんじゃないということが、これで納得されるでしょう。
ちなみにチャベスは、このRCTVを閉鎖はしてもそこの職員や経営者らを咎めたり罪に問うようなことはしなかった。
このRCTV閉鎖に対し日本のメディアではまたしても、チャベスの独裁とかいって批判する報道ばかりで、このRCTVと全く同じと言っていい。
日本にあるのは残念ながら全てそんなメディアばかりで、真実を伝えようという放送局は皆無なのだ。
(もし、チャベスが日本の総理大臣になってくれたら、今ある全ての民放の放送免許を取り上げてしまうかも・・w)
なお、そのRCTV閉鎖の際、賛成・反対両派ベネズエラ国民で行われたデモの参加人数については、7月にベネズエラRCTV閉鎖の真実で書いたけど、
賛成派lOO万人(6月2日)に対し、
反対派は、15万人(5日)と4千人(10日)だったとのこと
そしてこの時も欧米日メディアは、この少ない方=反対派のデモが行われてるシーンを映した映像のみを取り上げ、いかにも反対派の人たちがいっぱいいるように思わせ、チャベス批判の洗脳報道をしたわけですが、この数字を見てもらって明らかなように、賛成派のデモではそれより圧倒的に多い人数が参加しているのです!
911NYテロなんかもこれと同じようなもんといっていいでしょう。
他にも、歴史に残る、アメリカ政府による自作自演事件の数々! ~フルフォード氏が語るに書いたように、アメリカは常にそういう工作をすることによって表向き自分らが正義だという風に世界中にでっちあげ情報を流し、侵略戦争をやってきているのです!
関連記事:チャベス氏の潔白証明する ベネスェラ・クーデタの真相明らかに (1)
次のビデオは2002年4月クーデターでチャベスが捕らえられた時のデモの様子。
チャベス支持派のデモ
さらには(以下のビデオ等)、チャベス監禁中に、国民たちが徹夜で開放を求めて抗議したり、心配したり・・http://www.youtube.com/watch?v=SD5kyUOjBC0&feature=relatedhttp://www.youtube.com/watch?v=8UoY3uLgHOk&feature=relatedhttp://www.youtube.com/watch?v=Zvl_6lamXQc等々・・・
これだけ国民の支持を集め、ピンチになった時に国民たちがまるで自分の家族同様にこれほど真剣に必死になって一緒に闘ってくれるような政治家が世界中のどこに居るだろうか・・
仮に日本のアベやフクダ、あるいはブッシュがテロリストに監禁されたからといって、警察等は動くだろうけど、一般の国民たちがこれほどまでに一斉に立ち上がったり、夜通し心配し続けたりするようなことがあると思いますか?
これらの映像を見て、それでもあなたがたはチャベスが独裁者だなどと思いますか!?
全ては米国が自分らに都合のいいように情報操作してるだけだということを、その目でしかと確かめてください!
そしてそういうのは、このベネズエラに対してだけではありません。世界のあらゆる国々に対し行っているのです。
そして日本政府・メディアも無条件にそのままの情報を流し、米国の利己主義な侵略に加担し、国民を騙しているのです。
(チャベスを独裁者と決め付けて批判してるのは、メディアだけではありません。
ネットブログでも、チャベスに触れて書いてる内のおそらく半数以上がそうですね。
(どっちかいうと、まるで無関心の政治ブロガーが多いw)
つまり、そういう連中(政治ブロガー)というのは結局マスゴミ報道を鵜呑みにして、それに対しグチをこぼす程度の単なる日記と言えるブログがほとんどで、自分で真実を調べようなどといった考えを毛頭持ち合わせてないということだろうと思う。
もし、こういったことを知った上で、チャベスを批判してるというブロガーの方がいるなら連絡してください。そしてその理由を教えてください。)
チャベスが無事開放された時、国民に話した言葉(上記同じページから)
国民にこう呼びかけた。
「冷静になってくれ。」「今君たちに必要なのは家に帰って心を休めることだ。」
過酷な目に遭わされたにもかかわらず、拍子抜けするほど穏やかな言葉であった。
「反対派に言いたい。反論は大いに結構。私はあなた方を説得できるよう努力する。しかし国民の規範である憲法に背く行為は許されない。憲法はすなわち共同体の基本だから。」
「最も大事なのは一部の人のうそに惑わされないことだ。」
チャベスに新生ベネズエラの未来を託する貧しい圧倒的多数のベネズエラ人民の希望を見ることができると同時に、ブッシュのアメリカがどこまで汚い手を使って石油を奪おうとするのかその様が実写を持って告発されている。
2004年4月21日。ベネズエラのウゴ・チャベス・フリアス( Hugo Chavez Frias)大統領は、カラカスでの支援者を前にした国際集会で、遺伝子的に組み換え農作物は、農民や農業労働者たちの利益やニーズに反すると警告、ベネズエラには20万ヘクタールも遺伝子組み換えの大豆を作付けるモンサント社の計画があったのに、プロジェクトを止めるよう命じた。
チャベスは、西半球において、遺伝子組み換えの作物に対する最も徹底的な規制を確立。「遺伝子組み換え作物の栽培はベネズエラの大地の上では禁止される。モンサントに栽培を認めるかわりに、これらの畑は、在来作物キャッサバを作付るために使われるだろう。そして、世界中の百姓たちの運動のために、在来品種を保存するための大規模な種子バンクを創設する」。
こう脱遺伝子組み換え農作物宣言をしてのけたのだ。
http://www14.plala.or.jp/Cuba/estudio04.htm
当時ベネズエラでは国民の七-八割が貧困層で、このうち半数は一日一ドル以下の生活。非就学率は30%に達し、六割の国民が医療の恩恵を受けていなかった。
その後、反チャベス派によるクーデターなどを乗り切ったチャベス政権は、輸出量世界五位を誇る石油の収益をつぎ込み、貧困対策を次々に打ち出した。
(チャベス以前は富裕層が利権を握り、貧困対策に使われたことはなかった。)
■無料医療・給食 生活品は半額
それは、
▽キューバ人医師約二万五千人を受け入れ、全国の貧民地区で無料医療活動
▽百五十万人の非識字者を対象にした識字教育
▽大学教育希望者や中学課程未就学者への支援(夜間学校など)
▽小学校の無料給食
▽全国二千カ所に市価の約半額で生活必需品を売る「メルカル」開設
▽女性グループに起業資金を低利で融資する「女性銀行」制度の新設
-などだ。
東京新聞
ただしその後、現在ベネズエラに住んでるという人からメールもらったことがあります。
私はもちろん直接知らない人で、ごく普通の住民で本当のことなのか、あるいは米系の息のかかった側の人なのかもわかりません。
ただ、先日行われた憲法改正の国民投票で、(米国による工作が活発に行われたということを含めても)否決されたということは、国民たちの間にかつてもたれていた信望が多少落ちてきてるということかも?という気はします。
関連記事:ベネズエラ国民投票:ネオコンの逆説的な敗北
(ただし、このフランス語記事自体は数字に現れた結果とは別の見方をされてます)
その人の話では、一般国民には苦しい生活を強いておきながら、チャベス派の政治家らは贅沢放題してるとのことでした。
思い通りにならなかったベネズエラに対して当然アメリカは、いろんな妨害工作をしており、食糧輸入にも大変な支障が出てるだろうから、生活が苦しいのは本当だろうと思います。
一方で政治家らが贅沢してるということで、私個人的には今でもチャベスを信じているものの、一旦権力の座についた者は誰しもそういう風になってしまうということなのかもしれません。(あるいはチャベス側近全員というわけじゃなく一部の人間なのかもしれませんが)
このチャベスに刺激されたこともあって、南米では反米の狼煙を上げ結束する動きが活発になってきています。
キューバ、ベネズエラ、ブラジル、アルゼンチンの他、エクアドル、ニカラグア、ボリビア、ウルグアイ・・・
今や南米人口全体の3/4が結束してるようだ。
或る意味(経済や科学技術ではなく人間的に)、世界の最先端を行ってる国といってもいいかも?
関連記事:キューバの有機農業
コロンビア準軍事組織を摘発。米国が裏で糸を引くクーデターを未然に阻止
ベネズエラ、イラン
: 国際金融体制に対する挑戦
南米だけにとどまらず、ぜひ世界中の国々がさらに続いてほしいものです。
特に日本!
一つ言えるのは、このチャベスの場合も、政治家が一人で立ち上がったんじゃなく、国民みんなが真実に気付き、一緒に立ち上がったということです!
関連記事:
メディアがいかに捏造した情報を流してるかが、よくわかる映像ビデオ