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「Google Chrome」最新版、Windows/Mac/Linux向けの正式提供を同時に開始

 米Googleは米国時間2010年5月25日、オープンソースWebブラウザー「Google Chrome」の最新版「5.0.375.55」を公開した。Windows向けのほか、初のMac OS X/Linux向け正式提供も同時に始めた。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。すでにChromeをインストールしている場合は最新版に自動アップデートされる。

 Googleは最新版を「最も高速なChrome」としている。JavaScriptの処理速度を計測したところ、2008年9月に初めてリリースしたベータ版よりベンチマークテストV8で213%、同SunSpiderで305%高速化したという。

 最新版は、複数のパソコンでChromeの各種設定を同期できるようになった。これにより、ブックマークだけでなくテーマやホームページ、起動方法、主要言語などの設定を、あるパソコンから別のパソコンに反映させられる。HTML5対応を拡充し、Geolocation APIやアプリケーションキャッシュ、Web Socket、ファイルのドラッグ&ドロップなどが利用できる。セキュリティの強化や安定性向上につながる修正も施した。

 ただしFlashアプリケーション実行ソフトウエア「Flash Player」のChromeへの統合は現在ベータ試験中で、最新版には反映されていない。GoogleはFlash Playerの最新版「10.1」が利用可能なChromeを間もなくリリースするとしている(関連記事:GoogleとAdobe、WebブラウザChromeのFlash統合で協力)。

[Google公式ブログへの投稿記事(その1)]
[Google公式ブログへの投稿記事(その2)]
[Google公式ブログへの投稿記事(その3)]

(ITpro)  [2010/05/26]

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