2010/5/31修整
絵画商法について取り扱ってるサイト等で私の書いた記事が引用されているようですが
その中で学研も犯罪行為に加担している、という内容が大きくなってしまったので
唯一のやり取りであるメール内容と添付ファイルのみ時系列順に羅列しておきます。
以前の記事ではあまりにも自分主体の内容に傾き過ぎていたので
これらの中身を見て絵師の責任、編集部の責任、e・ジュネックスの責任が
それぞれどの程度なのか客観的に判断してください。
・2008/7/1 メガミマガジン編集部からのメール。
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純珪一 様
お世話になっております。
学研 メガミマガジン編集部の■■です。
先日ご連絡させていただきました
株式会社e・ジュネックス様主催による
『メガミマガジン100号発売記念展』の複製原画の件、
ご承諾をいただきまして、ありがとうございます。
e・ジュネックス様より企画書をいただきましたので、
添付してお送りいたします。
当初はe・ジュネックス様より直接企画書を
お送りしていただく予定でしたが、
その後の話し合いにより、
クリエイターの方々・弊社に不透明な事の無いように、
メガミマガジン編集部で仲介することとなりましたので、
どうかご了承ください。
企画書をご覧いただき、
何か問題がないかどうかご確認ください。
企画書の方には書かれておりませんが、
ロイヤリティは価格の5%になります。
企画書等をご覧いただき、
何か問題がございましたら、
お時間が無くて誠に申し訳ありませんが、
なんとか今週末7月4日(金)までに、
お返事をいただければと思います。
お手数をおかけいたしますが、
何卒よろしくお願いいたします。
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これ以前のメールは2006年の仕事内容に関する物だったので
私自身の記憶違いでなければ電話による確認だったと思います
が誤ってメールを削除したのかもしれません。
・添付されていたPPTファイル(パワーポイントビューアー等でご覧下さい)
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http://15.pro.tok2.com/~penzen/box/Megami100.ppt
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5%のロイヤリティーとなってますが私自身はその支払いを受けておりません。
当時の通帳を確認しましたが学研からもe・ジュネックスからも振込みはありません。
e・ジュネックスが学研に支払いを行わなかったのかどうかについては確認してません。
・2008/8/9 e・ジュネックスからのメール
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お世話になっております。
株式会社e・ジュネックスの■■と申します。
この度、学研メガミマガジン編集部と協賛で『メガミマガジン100号記念展』を主催させて頂いている会社で、
商品企画担当をさせていただいております。
さっそくですが、今回の企画展へのご参画真にありがとうございます。
弊社と致しましても先生のご参画非常に光栄に思っております。
この度、学研の■■様よりお預かりしたデータで版画の試作を製作させていただきました。
つきましては、ご挨拶を兼ね、一度色校正および詳細のご説明などでお会いしたいと考えております。
大変お忙しい中真に恐縮ですがお時間を調整いただくことはしょうか?
18日以降でご調整いただけますと大変助かります。
ご検討の程、よろしくお願い致します。
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これ以後は打ち合わせ等の事務内容のみでしたので割愛します。
この時点では絵画商法には気付いておらず私がサインを入れる事になる時まで
添付されていた企画書の内容を深く確認もしておりませんでした。
はっきりと10万〜20万で販売と書いてあったのに…Orz
それから1年。
・2009/7/30
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お世話になっております。
早速ですが、お客様より版画のお申し込みがございましたので、サイン入れをお願いしたくご連絡させていただきました。
お時間を頂戴したいと思いますが、前回教えていただいたおそばやさんでお昼をご一緒しながらというのはいかがでしょうか?
8/6(木) 13時〜
8/8(土)9(日)終日
8/10(月) 13時〜
上記で難しいようでしたら、改めて調整させていただきます。
大変お忙しいところ恐縮ですが、ご検討の程よろしくお願い申し上げます。
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・このメールへの私の返信
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どうもこんにちはイラストレーターの純珪一です。
貴社の版画販売に対して非常に悪い評判をお聞きしております。
(絵画商法のURL)
以前の展示会も含めて一枚幾らで販売し販売数は何枚だったのか明細を提示してください。
そしてはっきり詐欺商法とは関係無い事が明らかになるまでは
これ以後サイン入れはいたしませんし私のイラストの使用もお断りいたします。
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これに対して返信は無し。以後音信不通…
・2010/1/31 ファンの方からのメール
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昔から珪一様の絵が大好きな私ですが
最近、初めてアールジュネスへ行きまして ふとした話の流れで
珪一様の版画がまだあるとのことを聴きました。
一ファンとしてかなり購入を考えています。
ですが、アールジュネスはネットではかなり悪い噂しか聞きません。
悪徳商法だとか云々。
http://sekichiku.freehosting.net/candy_nise_memoff.htm
こちらの話なども有名なようです。
HPには
「作家自身の監修のもと限定番号と直筆のサインを入れ――」
などと描かれていますが これもどこか信憑性を疑ってしまうばかりです。
大変失礼ですが
本当に珪一様が監修をし、なおかつちゃんと気に入らない場所などを指摘などをし
納得のいくものだけに 限定番号 及び 直筆サインを入れているかどうか
そして珪一様事態はこの版画とそのお値段に対してどのように思っているかお返事をいただければ幸いです。
もしも、返答が珪一様及びアールジュネス様の信頼に関わるようなコメントの場合
(実はサインを入れているだけですなどの最悪のケース)
その返答、及び情報は一切漏らさないのでご安心ください。
その場合は、アールジュネスのことを忘れ 今までどおりの珪一様のファンとして
ちゃんと正攻法で直筆サインなどをもらえるようにがんばって生きたいと思います。
(珪一様の直筆サインって、、、入手する場所がおもいつきませんけどね、、、、コミケくらいでしょうか?)
「版画かうくらいならコミケで新刊買っていってくださいww」 などのおちゃめなコメントも大歓迎です。
書き遅れました
版画ですが聴いた限りでは
生産上限30 値段20万 とのことでした。
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これに対しての返信は記事内容と被りますので割愛。
以上が私自身が提示する事の出来る情報の全てです。
それぞれの責任がどの程度なのかについては読んだ方々で判断してもらうしかありませんが
絵師の責任は学研の責任よりもはるかに【大】です。
言い訳は色々上げられますが「全部お前の不注意だろ!」と言われれば
全くその通りであります。
後から見れば詐欺に気付く余地は企画書どころかメールの内容にも幾らでもあった…
なので叩くなら私を思いっきり叩いてください!
叩いて叩いて叩きまくってネットでバカな絵師として評判になれば
その分注意喚起に繋がりますし、
私自身の作品を見る事になったらその時点で絵画商法に気付くことが出来るかもしれません。
とにかく情報を事前に知ってさえいればほとんどの詐欺事件は回避可能だと思いますので
この情報も私の恥と共に色々なとこに拡げてくれればと思います。
今回の事例で一番腹が立ってるのはMegamiマガジンで仕事した多くの作家さんが
“ちゃんと参加を断っていた”という事です。
それは参加人数の少なさを見れば一目瞭然です。
つまり仮に最初はOKを出していたとしても企画書の内容を見てその危険性に
きちんと気付いたという事です。
その事に全く気付かなかった自分に腹が立って腹が立ってしょうがない!
後補足として5%のロイヤリティとありますが
「これは最初の原稿料の5%を2次使用料として払う」
と勝手に思い込んだんですよね。
基本的に2次使用の際に払われる原稿料はこういう形態になる事が多いのです。
が、メールに書かれているのは“原稿料”ではなく“価格”です。
そして「サインするまで気付かなかった」と前回書きましたが、
より正確には「複数の版画にサインする事になるまで」です。
“複数”という要素でようやっと“販売”という事に結びついたのです。
今思えばここで詳細を確かめしっかりと断っておけばこんな長文記事を書かずに済んだ
のだなぁ…頭がパニックになったとは言え本当に大バカだった。
あらゆる原因の大元は「普通に展覧会をやるんだろ?」っていう勝手な思い込みです。
そして絵画商法のターゲットが萌え系に移ってる事を知らなかった無知です。
こうやって時系列順に出来事を並べると、頭を覆いたくなるほどの不手際を連続で行っている事が分かります。
この記事を公開した事でこれから先どういう展開になるか分かりませんが
さらに大きな問題が発生した場合はもう形振り構わず弁護士や警察に相談するしかないですね。
完全に個人で対応出来る事態を超えてると思います。
後私のケースに限って言えば詐欺に騙される典型例と言えます。
雑誌媒体をターゲットにした事も含めて汎用的な手口からは多少ずれてると思ってますので
この記事を別の場所で引用される場合は注意してください。
あとは言い訳…とはちょっと違うのですが、
同じ絵師の方々やそれ以外のSOHOな仕事をされてる方々は
忙しいとは思いますが依頼された内容や会社に対して事前に十分に調べる事をお勧め
します。
私のような犯罪行為に加担するような事例は9割9分無いでしょうが、
それ以外にも自分の力量では描けそうにない仕事量や期間の短いスケジュールに
なった時等は事前にきちんと考慮してから仕事の可否を返信しましょう。
どうしても収入が不安定になるので来たお仕事は全て受けがちになると思いますが
きつ過ぎて終わらなかったり病気や事故にあったりしたら
多数の人に多大な迷惑をかける事になってしまいますからね。
以前の記事内容は“続きを読む”に格納しました。
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Author:純珪一
イラストレーター。
甲冑とか黒いのとかが好き。
ロリ娘は当然好き。
連絡先:penzen@mh.point.ne.jp
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