2010年06月01日

日本一の超高層ビルに竹中工務店がバイオガス

 竹中工務店は5月13日、生ごみや排水からバイオガスを作り出してエネルギー源とする「都心型バイオガスシステム」を、2014年に大阪市で開業予定の地上60階建て超高層ビル「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」に納入すると発表した。臭気対策や地震対策などをとることで都心部の高層建物で稼働できるようにした。

 百貨店やホテル、レストランなどの複合ビル内で発生した食品廃棄物、厨房排水、雑排水からバイオガスを作り出して有効活用する。神鋼環境ソリューション、テラル(広島県福山市)と共同開発した。建物にシステムを組み込んで、外部施設での処理を不要にしたため、都心部の高層建物や再開発エリア内で利用できる。

 施設から出てきた生ごみを各階に設置したディスポーザーに投入すると、粉砕して、ビル内を通る管路システム内に圧送する。送られた生ごみは、メタン発酵システムで、厨房排水、中水処理汚泥とともに固形分と液分に分離。固形分をメタン発酵槽に投入してバイオガスを作り出す。液分は処理した後、下水道に流す。

 作り出したバイオガスは、精製後、都市ガスと混合して、ガスエンジン、ボイラーなどのガス利用機器で熱と電気として利用する。システムの1日の処理量は、生ごみ3t、厨房排水700t、中水550tを想定しており、ここから都市ガス換算で240Nm3相当の省エネ効果が期待できるという。

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