新横浜ラーメン博物館
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「つけめん」は「ラーメン」か?
5月19日(水)配信/新横浜ラーメン博物館

「つけめん」は「ラーメン」か?という議論は長年続けられていますが、私ども新横浜ラーメン博物館ではそろそろ結論を出す時期が来たのではないか?と思っております。そして今回、取材・調査を重ね、「つけめん」の歴史や様々なデータから分析を行い「つけめん」は「ラーメン」か?という結論を導き出しました。

つけめんの歴史は意外にも古く、今から半世紀も前の1955年に東池袋大勝軒が発売した「特製もりそば」が最初と言われています。その後、1973年に創業し大規模チェーン展開を行った「元祖つけ麺大王」が「つけめん」という言葉を生み出しました。しかし、この「つけめん」は一部のファンの間にしか広まらず、一般に定着するまでには至りませんでした。
「つけめん」が定着するきっかけとなったのは2000年頃からのことです。つけめんの考案者である東池袋大勝軒の店主 山岸一雄氏のお弟子さん達が独立し始め、大勝軒系列の店が増えたこと、大勝軒の常連客から人気店になった「べんてん(高田)」、「道頓堀(成増)」といったお店が繁盛したこと、そして川越にある「頑者」が「自家製極太麺×魚粉×濃厚つけだれ」という新しいジャンルのつけめんを生み出したことが影響し大きなエポックとなりました。
その後、2000年には日本初のつけめん専門店として「ぢゃぶ屋」がオープン、2005年には「頑者」が生み出したスタイルから影響を受けた「六厘舎」や、つけだれに焼き石を投入し冷めにくい「つけめん」を提供する「つけめんTETSU」等、個性あふれる「つけめん」が登場し、ついにはファミリーレストランでもメニュー化されるほどになりました。そして、2009年には「つけめん」だけを集めた大イベント「大つけ麺博」まで開催され、予想を遥かに上回る人出となりました。

次はデータからの検証です。右記2つのグラフから「つけめん」を提供するお店がここ10年で急増したことが分かります。10年前の情報誌を見ると、夏に「つけめん」特集が組まれる程度で、季節要因の強い「冷やし中華」と同じ扱いに過ぎませんでしたが、現在は年間通して特集が組まれるようにまでなりました。また、多くの有名ラーメン店の麺を製造している株式会社三河屋製麺の宮内厳社長によると「10年前はつけめん用の麺はほとんど需要がありませんでしたが、5年くらい前から増え続け、今では23%を占めております。この数字には中国料理店用の麺も含んだ割合ですので、ラーメン店だけで考えたら今やつけめん用の麺は40%近くを占めております。つけめんは完全に定着したと感じます。」とのこと。「つけめん」は、今や既存のラーメン店や新規開店するラーメン店には、繁盛するための必須メニューとなったのです。

これらの背景から、私ども新横浜ラーメン博物館では、「つけめん」は「ラーメン」というジャンルとして確立したものと結論付けました。
そもそも「つけめん」は「ラーメン」から派生して誕生したメニューであり、歴史的にも誕生して55年の月日が経っております。この10年間、確かにブームとして増えて来ましたが、ここまで来ると単なるブームではなく「食文化」になったと言っても過言ではありません。
そして私どもは今回初めて「つけめん」のお店を誘致・紹介することとなりました。

では何故「つけめん」がここまで定着したのか?という疑問について新横浜ラーメン博物館では次のように分析しました。

【麺】
自家製麺の店が増えたことや、製麺所で個別対応を始めたことで店それぞれの特徴が出しやすくなった。
【ボリューム】
一般的な麺の量は、ラーメンが100g~150gに対してつけめんは200g~300gですので、倍の量が提供されています。
【カスタム感】
店によっては麺の量が選べたり、つけめん専用のトッピングがあったり、「ひやもり」、「あつもり」から選べたりと自身の好 みに応じてオーダーができます。
【スープ割】
食後、濃い目のつけだれにスープを足すことでスープを飲むことができ、味の変化も楽しめる。

新横浜ラーメン博物館では、現在活躍する「六厘舎」、「とみ田」といったつけめん店が大きな影響を受け、現在のつけめんブームの火付け役とされる埼玉県川越市の「頑者」(がんじゃ)を誘致し、2010年6月2日(水)より新横浜ラーメン博物館にオープンすることとなりました。



【関連リンク】
ラー博初のつけめん店「頑者」のつけめんとは?
ラー博オフィシャルブログで「頑者」を知る
「頑者」川越本店のページ


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