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鳩山首相退陣:選挙プランナーの三浦博史さん、政治評論家の小林吉弥さんの話

 ◇参院選影響は限定的--選挙プランナーの三浦博史さんの話

 民主には鳩山由紀夫氏のリーダーシップの欠如と、小沢一郎氏の政治とカネの問題・独裁の二つの「オウンゴール」があった。2人が辞めることで環境がクリアになり、参院選にはプラスだろう。だがその影響は限定的で、次の首相・幹事長が誰になるかが焦点となる。無党派層は昨年の衆院選で自民に愛想をつかし民主に投票したが、今は「裏切られた」と思っている。鳩山・小沢両氏の影響がある順当な人物が後継者に選ばれたら、有権者に期待は生まれない。クーデター的に、2人の影響下にない人物が「新しい民主を作る」と登場すれば、有権者が離れずに民主にとどまる可能性もある。

 ◇支持者戻るだろう--政治評論家の小林吉弥さんの話

 民主は参院選での惨敗が確実視され、大逆風が吹いていた。だが首相辞任と小沢一郎氏の引責で一気に反転攻勢がかけられる機運が高まった。政治とカネの問題に対する障害が取り除かれ、民主への失望感を払拭(ふっしょく)できたことは大きい。内閣支持率が下げ止まるのは確実だ。次期首相は常識で考えれば菅直人氏だろうが、閣僚も一新されるだろうから支持率も30~40%にまで回復するだろう。小沢氏は幹事長を退いても参院選では指導力を発揮するだろうから、自民は太刀打ちできない。間違いなく党再生への期待感が急速に膨らみ、民主の迷走で無党派層に転じた支持者も戻ってくるだろう。

毎日新聞 2010年6月3日 東京朝刊

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