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デジタルデータが爆発的には売れない理由 (2010/06/03) アナログとデジタルの転換期はある時を境に劇的に訪れる。例えばVHSとDVD、インスタントカメラとデジタルカメラなどがある。これらは「成功例」であろう。 反対に、「失敗」もある。ダウンロード販売が音楽CDに取って代わる脅威かといえばまだまだ全然そうなっていない。音楽CDは確かに死んでいるが、かといってダウンロード販売だけで売上が上がるかというと「まだ完全には立ち上がっていない」としか言いようが無い。 書籍も一緒だ。ケータイで読めるマンガが人気を博しているとはいえ、紙の「本」の需要はなかなかしぶとい。確実に「逝き」つつはあるが、電子書籍が一気に逆転するということは今後もないだろう。それは何故か。 DVDは「モノ」である。デジタルカメラも「モノ」だ。それに対して音楽のダウンロード販売もケータイ書籍も「データ」だ。私達は、「モノ」→「モノ」の世代交代にはすんなり納得出来るのだが、「モノ」→「データ」には強烈な違和感を覚えるのだ。DVDだって中身はデータだが、データを入れる「モノ」があった方が俄然手を出しやすい。また、モノは売却することも可能だがデータはほぼ不可能。リセールバリューを考えると損なのである。 メイド喫茶では基本的にメイドさんの写真を撮ることは禁止となっており、有料オプションの「チェキ」を買うのが定説というか「通過儀礼」になっている。この「チェキ」、メーカーのフジフィルムではポラロイドフィルムが2008年に生産終了しており、チェキもまた将来性のない商品であって、これがメイド喫茶オーナーの悩みの種のひとつであることは間違いない。「データに移行すればいい」という単純なものではないからだ。現に、「メイドさんとチェキ・・1枚500円、貴方のケータイでメイドさんとツーショット撮影権・・500円」というサービスを実験的に展開しているお店でも、売上はチェキの方が断然良いという。写真という「モノ」を買うのは納得が行くのだが、撮影「権」と「データ」を買うのは納得がいかないのだ。だってチェキはその「権」も含めての値段であるし、自分のケータイを使う以上、お店の備品が減るわけでもないのに同じ値段というのはおかしいんじゃないの?と思われるわけだ。また、チェキなら大抵の場合メイドさんの落書きも付いてくるが、ケータイ撮影ならそれもない。つまり、データというのは大義名分としての「モノ」に入れない限り、今までのアナログ商品と全く同じ利益は出せないということである。 チェキの代わりになる商品を探せとなれば、メイド喫茶では「チェキと同サイズのカードサイズの光沢紙に、デジカメで撮影した画像をプリントして落書きして渡す」などの措置を迫られるであろう。それくらい、モノからデータへの移行の「溝」はまだまだ深いのだ。 サブリミナル・インプレッション (2010/06/02) 「ホームページビルダー(IBM)」という、ホームページを作成する為のアプリケーションがある。このソフトがどうしてシェアナンバーワンになれたのだろうか?私は、「名前」にひとつの秘密が隠されていると考えている。 ホームページを作るソフトで「ホームページ○○」というネーミングは些か単純に見えるかもしれない。しかし、初心者からすればこれほどありがたい名前はない。一目で「ホームページを作るソフトだ」と分かる。そもそも、ホームページを作るソフトというのは初心者向けなわけだから、このネーミングは神懸っているといえよう。また、略して「ビルダー」であるところも素晴らしい。ダサかった「ホームページ」の部分がすっ飛んでしまい、二つの濁音が重厚感を与え、何か「凄いソフトなんじゃないか」ということをアピールしてくれるのだ。 商品のネーミングというのは商売においてとても重要なものである。ネーミング次第では同じ商品でも全く伸びない可能性だってある。世の中には名前をつけるだけで大金を取る仕事もあるんだ。「フレッツひかり(NTT)」と聞くとなんとなく「通信速度が速そう」な印象を受ける。これは、音に濁音が無くクリアな感じがするからだ。これもプロの仕事だろう。 貴方がもしメイド喫茶を立ち上げるとしたら、店名は何にするだろうか?「シャッツキステ」は公式ホームページによればドイツ語で「宝箱」を指すそうだが、公式ページを見ずにいきなり意味を知っていたという人はほぼ皆無であろう。しかも「宝箱」と聞いてもメイド喫茶なのかどうかすら分からない。こんなに分かりにくい名前なのに何故、店はマニア達にウケているのか? これはSEO対策も含めた話なのだが、メイド喫茶ないしそれに順ずるお店のネーミングとして最適なのは、「メイド○○」という名前であろう。「単純すぎるだろ」と思うなかれ、まず検索サイトでメイド喫茶を探す人は「メイド・・」と入力するわけだ。その際「メイド○○」にしておけば、即引っかかる可能性があるので美味しい。またメイド○○と聞けば、初心者であっても「メイドさんのお店なんだな」とすぐ理解できるという利点がある。手広く客を獲りたいならこれで決まりだ。逆に、マニア層に向けた店であることを発信したいなら、隠れ家的な意味でメイド○○とは付けず、わざと覚えにくい名前にして「知ってる奴は通」くらいが丁度いい。 「アット」「シャッツ」「ハニハニ」「エルアール」「キュア」「メイリ」「アフィリア」「てんすた」etc、、メイド喫茶業界では濁音の無いクリアな音が出る店名がヒット店の条件のようである。これは可愛いメイドさんがいるお店というイメージからだろう。勿論それだけじゃないが、こんなことを、少し考えてみてはいかがだろうか? 何故メイド喫茶は割高に感じるのか (2010/06/01) カラオケ店でフード類を注文すれば、所詮「チンもの」が雑に出されるだけだが、それについて文句を言う人はあまり見ない。同じように、マンガ喫茶やインターネットカフェでもフード類を注文できるところは増えているが、出てくるモノは更にランクの落ちる「チン」ばかりだが、それについて文句を言う人は同じくあまり見ない。それなのに、メイド喫茶が冷凍モノを出すと文句が出る。それは「形態(システム)」に問題があると言わざるを得ない。 カラオケはカラオケこそがメイン商品であり、ネットカフェも同じくマンガ本やネット環境がメイン商品であり、扱っているフードで店を選ぶようなお客さんはほぼ皆無である。「それじゃあメイド喫茶だって、メイドさんがメイン商品だろう?」と思うかもしれない。その通りだ。だが、決定的に違うところが一つだけある。それは「カラオケもネットカフェも、メイン商品のお金は時間制で先に取っておいてフードは二束三文の値段で叩き売っているが、多くのメイド喫茶はメイン商品であるメイドさんを無料と位置付けて、オマケ商品であるフード類を高値にすることを収益構造の核としている」という点である。このせいで、「いらないものを割高で買わされている感」が強まり、結果として「あんな高くて不味いものを食べに行くなんて理解できない」と言われてしまうのだ。 もしもカラオケが、「歌うのはタダだけど、1皿1000円の冷凍エビピラフを1時間に一回は頼まないといけない」なんていうルールだったらどうだろうか?少し考えただけでおかしいし、積極的に行きたいとは思えない。やはりこのような商売は、時間制にしてエビピラフは280円程度に抑えておくのがベストなのだ。 メイド喫茶がこの状況を脱するには、これらと同じようにやはり「時間制」を積極的に用いていくことがキーとなるのではないか。時間制にすれば金額次第ではお客さんに割安感を抱かせることが出来るし、店側からすればドリンク一杯で粘られることも無い、粘ろうとすればするほどお金もかかるのでそれなら問題ないだろうし、何より計算がしやすい。マンガ喫茶と同じくフリードリンクならばメイドさんがバタバタする必要もないのでお客さんの満足度は上がるし、メイドさんの頭数がいらない。そして何よりもキャバクラ形式でなくなれば風営法の許可がいらないし、それなら大手を振って18歳未満が雇えるではないか。メイド喫茶の時間制化は、現在業界が抱えている様々な問題を自然な形でクリアしてくれるのではなかろうか。 高い値段を取るならいいものを出す、そうでないなら安くても回るシステムを。お客さんは何が欲しいのか?「納得したい」のである。納得できるもの=いいものなのだ。こんなことは私が言わなくても当たり前のことなのだが、どうもそうでもないらしいので。 妄想の押し売り (2010/05/31) 秋葉原に「BL(ボーイズラブ)バー」というのがオープンしたそうだ。どうやらホモっぽいイケメン店員がイチャイチャするところを見せ付けるバーらしい。これが「腐女子」的にどれだけ滅茶苦茶なものかお解かりいただけるだろうか?怖いもの見たさで一回は冷やかしに行く人もいるかもしれないけど、最終的にこんな店は絶対に腐女子達には受け入れられない。 昨今における「腐」ブームはさておき、彼女らがどうして「BL」、「受け、攻め」といった思考にハマるのかを考えた時、考えれば考えるほどこういった形態の「BLバー」という発想は出てこないはずである。 私はメイド喫茶において「萌え萌えキューン」ほど意味の分からないものはないと感じている。「萌え」というのはメイドさんのちょっとした仕草などから客が「勝手に感じ取る」もののはずである。だから、大声を出して「萌え萌え〜・・キューン!はい、萌えましたね!」なんていうのは全く見当違いなのだ。「萌え」が売っている?という珍妙な現象は、商売人たちが全く萌えというものを理解する気がないことの表れであろう。 この「BLバー」も同様、腐女子たちがハァハァしているのは「勝手に脳内設定で萌える」というものが根底にあるのだ。あのコンビ芸人はあんな話があったんだ、実はもしかしてデキてるんじゃないの?あのキャラとあのキャラはおかしな素振りをたまに見せる!絶対怪しい!などと勝手に妄想するのが楽しいのだ。つまりBLは先ほどの萌えと一緒で、「これでお前たちは萌えるんだろ?ホラ!さあどんどん萌えろ!」とやられればやられるほど萎えるのである。 「萌え」とも「腐」とも全く関係のない話なのだが、以前とある月刊誌で新宿2丁目のオカマバーの「ゲイ」の方を取材させていただいたことがある。その時、こんなことを言っていた。「ゲイにモテる男の子っていうのは、ノーマルな子。ゲイに「あなた、男が好きなの?」と耳元で囁かれて、「い、いえ、違いますよぉ・・!」などともじもじしちゃうタイプがウケるの。決して「そうなんです」じゃダメ」だそうだ。 恋愛感情において、最も楽しいのは「追いかけている時」でファイナル・アンサーだろう。その中で暖簾に腕押しかと思っていたところに「あれ?もしかして向こうもこっちに気があるんじゃないだろうか?これってフラグ?」なんてことを感じ取った瞬間こそが感情の起伏のピークなのではなかろうか。 腐女子に人気があるのは決して「BLですよー!」というメッセージを積極的に出しているものではない。あの「アンパンマン」ですらBL同人誌が作られるのだ。アンパンマンの何処にそんなメッセージがあったのか?だからこそ妄想する楽しさがあるんじゃないか。 みのもんた (2010/05/30) 男性の中には、「小銭払うだけで女の子に"カッコイイ"って思われるなら、安いモンだ」と考えている人も少なくない。雰囲気のいいバーなどでは「奢るよ」などというナンパもそこかしこで見られるだろうが、似たような現象はメイド喫茶でも見られる。といっても、お嬢様(女性客)に奢るわけではない。「メイドさんにカッコイイと思ってもらう為に、お客さんに奢る」のである。私は過去、両手では足りないほどこういうご主人様を見てきた。その中でも最も記憶に残っているトンデモご主人様の話を書こうと思う。 某メイド喫茶に、「メシア(救世主)さん」と呼ばれている常連のご主人様がいた(彼の名誉の為に少し仮名)のだが、この人が凄い。もし今後メイド喫茶に関する本を書くことがあれば、少なくとも彼の為に4pは割きたいと考えている「伝説の人物」だ。 彼は所謂「オタク」である。しかもどちらかというとキモいオタク、「キモオタ」だ。メイドさんに振る話題は専ら「エロゲー」の話ばかり。しかし出入り禁止なんかには絶対にならない。その理由はこの先を読めば分かるはず。 毎週土曜日、定時になると必ずご帰宅するのだが、店内に入ってくるや否や、その時いるお客さん全員に「どうぞ、飲み物1杯ずつ注文してください。お会計は僕につけてくださって構いませんから」と言って回る。これだけでも十分「奇行」だが、まだまだこんなもんじゃない。「えっと、フライドポテトを、、そうだな、5セット。これを小皿に分けてお客さん全員に均等に配ってよ。」「チェキを10枚、これもお客さん全員と一人ずつツーショットしてあげて。」「ポイントカードのポイントも、僕はいらないから、全員に分配してあげてよ。」 彼は一度の帰宅で1時間も店に滞在しないのに、それでいて必ず2〜3万は店に落としていく。メシアというニックネームはオーナーがつけたそうだ。「お店の救世主」という意味らしい。彼は一体何の為にこんなことをしているのか。そこでSちゃんというメイドさんに彼がトイレに行っている隙にコッソリ話を聞いてみると、「あの人、オーナーに「メイドさんにモテるには、どうしたらいいでしょうかねぇ?」って聞いたらしくて、「男のかっこいい"遊び方"っていうのは、パーッとカネをばら撒いて、サッと帰ることだね。"みのもんた"知ってるでしょ?アレだよ。アレで女の子はイチコロだよ!」みたいなことを吹き込んだら、翌週からああなんですよ」と半笑いで説明してくれた。みのもんたも罪な男である。まさかメイド喫茶で名前が出るとは、本人も「想定外」だろう。 途中から彼が気の毒になって来たのだが、「大丈夫、さっきジュース頼んだんで」と笑顔で断っても「それじゃ男が下がります!」とか言って一歩も譲らないから止めようがない。彼のお陰でこの店のチェキ18枚をタダで手に入れポイントカード2枚が満タンになったのは私のせいじゃない。はず。 情報弱者 (2010/05/29) テレビには全部でどれくらいの「やらせ」があるのか?製作側は他番組を見ているだけで、これが「やらせ」かどうか大体判るものだそうだ。だって「やらせを作っている側」だもの、河豚が自分の毒で死ぬわけがない。 例えば、「着メロ」。以前手品の番組で、某有名ストリートマジシャンが一般人のケータイを借り(た風に装って仕込みの役者から借り)てゲレンデの氷の上に置き、そしてその上から手をかざしケータイを一瞬にして分厚い氷の中に埋める、、というものを披露していた。「さあ、この埋まっているケータイが本当に彼(一般人)のモノか!?彼女(彼の連れ)、電話をかけてみて下さい!」と煽り、彼のケータイを鳴らすと「着メロ」が流れるわけだ。しかしそれを聞いただけで、「彼」がやらせの役者であることが判るのである。 着メロには音楽の著作権が発生する。もしもこれが本当に素人を捕まえて出させたケータイだったら、予想だにしない着メロが鳴ってしまい、見知らぬアーティストの権利を侵害してしまう可能性がある。そこで権利問題をクリアしている無難な着メロに「予め」設定しておく必要がある。つまり、「同機種のケータイが番組側によって予め用意され、既にそこに埋められていた(=彼も彼女も役者)」と考えるのが妥当だ。 そもそも、そんなことが出来るならケータイなぞ瞬間移動させずに日銀の金庫から現金を自宅に転送すればいいじゃないか。テレビの仕事を請けなくて済むぞ。というより、そんなおちゃらけたバラエティ番組ではなく、定時のニュースのトップで流せ。今日の科学を全否定する大事件だ。新聞も一面に載せろ。それをしないでバラエティでやるということは、作っている側も「これは嘘だ」とハッキリ理解しているのだ。 以前、某メイド喫茶がある深夜番組の取材を受けた、と「していた」が、あれもやらせだ。正しくは、カネを払って取材「させた」。「させた」と「受けた」には公園の砂場とサハラ砂漠くらいの違いがあるので決してごっちゃにしないように。 それがハッキリするのがこのシーン。常連らしき男性(番組内では「建設業の男性」と表記)に「普段どれくらい(ここでお金を)遣いますか?」と取材班が尋ね、男性が証拠としてレシートを財布から出すのだが、、よく見ると、彼は二つ折りの財布を使っているにも関わらず、映っていたレシートはついさっきロール紙から切り取ったばかりで丸まっていた。彼(レシート)は、撮影用についさっき店側が用意した「やらせ」だったのだ。そして「人気があるから取材した」のではなく、「人気があるように見せかけるためにお金を払って取材させた」のである。 確かにテレビは面白いし暇つぶしになる。だが「映像のマジック」は思っているより根が深い。「テレビが言ってるから」をソースにすると思わぬ所で恥をかくだろう。 システム>コンセプト (2010/05/28) お客さんは新しいメイド喫茶が出来て、それを一通り体験した後、どのような感想を持ち、どのように心の中で格付けするのだろうか。「今ウケているもの」を追いかける在り来たりなマーケティング活動では、この「意識」の部分に足を踏み入れるのは難しいだろう。 私が#192で「まずシステムに凝るべきだ」としたのには、深い理由がある。 新しい店が出来た、誰かがその店へ行ってきた、さあ、感想は?「あの店に似ていました」。こんな風に説明されて興味を持つ人がいるだろうか?このように説明が付く店というのは、その時点で泡沫として消え行く運命にあると考えて差し支えない。 お客さんに「コンセプトとシステム、どちらでお店を選びますか?」などとアンケートを取れば、恐らくコンセプトに票が集まるだろう。しかしこの答えを単眼的に判断しては決して優れた店と評価されることはないはずだ。 コンセプトの違いというのは確かにあれど、そもそもどんなコンセプトであれ「どれもメイド喫茶の仲間だ」ということは既に知れ渡っている。そしてどんな衣装を着ても、接客にこだわっても、「ただ着ただけなのか、そうでないのか」は、「コンセプトがシステムにどう反映されているのか」から推し量られるのである。そして反映なき場合は「ただ着てるだけ」「世界観がちぐはぐ」などといった低い評価を受けることとなる。つまり、「システム上不都合の出てくるコンセプトは良くない」=「システムから考えるべき」なのだ。 となると、例えば純粋に「メイド喫茶」であれば、お客さんは「主」、メイドさんは「従」の関係にあるわけだから、「1時間ワンオーダー制、1時間経つごとにメイドさんが各テーブルを回ってオーダーを聞きに行きます」というシステムはちょっとおかしいわけだ。「従」のメイドさんが「主」のお客さんに対してオーダーを強制するような状況というのは、「これのどこがメイドなの?」という疑問を抱かせてしまう。結果としてシステムがコンセプトを破綻させてしまい、お客さんはガッカリする。その意味では、「ご主人様・お嬢様が帰って来る第2の家」という位置付けであるメイド喫茶に帰宅して、「席料」を取られるというのもスタートから躓いているような気がしてならない。別に客単価を上げるのは一向に構わない(イヤなら行かなければいいだけ)のだが、それは#161のように「システム内に組み込んで上手く処理」すれば何の問題もない。 せっかくの「メイド喫茶」である。優雅な気分を味わうためにも、また癒しを堪能するためにも、「居心地のいい空間」を作り上げて欲しい。 違法性阻却への道 (2010/05/27) この社会、「美味しそうな市場なのに、何故かまだほとんど手付かず」な商材には、必ずといっていいほど「裏」があるものだ。 よくよく考えれば、何故そんなに美味しい市場が放置されているのだろうか。そんなに凄いなら、大手企業が潤沢なカネとコネをもって席巻してこないのが不自然じゃないか。 メイド喫茶はどうして個人営業がメインで大手に荒らされることがほとんどなかったのだろうか?これにはメイド喫茶の業態を考えた時、違法性の阻却が極めて難しいという側面があるのだ。それは風営法でいうところの「2号営業」、つまり「接待」についてである。 法律で定められている「接待」行為とは、次の5つだ。1・談笑、お酌。2・踊り。3・歌唱。4・遊戯。5・客の口許まで飲食物を差出す。この5つのうちどれにも該当しない店(健全営業)もあるが、全てに該当するような店(灰色営業)もある。そこで問題は「該当しているのに何故平然と営業している店があるのか」ということだ。 あるメイド喫茶のオーナーが私にこう言ったことがある。「ここの所轄はその点緩いから」。これほど理解不能な理論は無い。同じ日本国内において地域によって法律が違うなんてことはあるはずが無いのだ。では「あそこではセーフ、でもここではアウト」という明文化された条例でもあるのか?無いだろう?しかし「地域性」が存在する「ように見える」のも事実。この不可思議な現象は一体どういうことなのだろうか? 結論から言えば、「運がいいだけ」である。警察というのは、「違法行為を迅速に取り締まらなければならない組織」ではない。つまり、違法行為を見つけても、摘発する「ことができる」という立場なのだ。従って、大きな問題に発展してお客さんから被害届がバンバン出ているわけではないからまだ「見て見ぬフリ」をしているだけに過ぎない。逆に、警察が「やる」と言えば終わり、それがこれらの「危うい」サービスなのである。 重要なことなので口語的に補足しておくと、これらは「違法」であり、「この地域ではセーフ」というのは「無い」。警察の指導の入っていない地域では、「たまたま(所轄の)担当が指導する気になっていないだけ」か、「担当が業界に対して物分かりがいい」か、「そもそも担当が無知で違法性を認識していない」のいずれかであり、この現状というのは担当の「異動」で急激に変化することもあり得るのだ。だから「あそこはセーフ」という担保に営業を依存するのは本当に危険なのである。ここをきちんとクリアしておく(該当しない形態を追求するか、風俗営業の許可を取る)というのは、遵法営業において要となるはずだ。 注意: ・当ページの内容の無断複製、転載は有料・無料問わず全て禁止とします。 |
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