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3候補とも口をつぐむ 大統領選の「タブー質問」
 大統領選を目前に控え、候補者らが次々と公約を掲げ始める中、まるで密約でもあるかのように、質問しても誰も答えない「タブー項目」がある。宗教や倫理観、社会問題に関するものばかりで、3候補とも立場を明らかにしない共通項目は15に上るという。28日付フォーリャ紙が報じた。

 PSDB党のジョゼ・セーラ候補は、「中絶は人道的観点から反対」としつつも、正当な理由があれば中絶を認める既存の法改正には消極的。それでも、「世論調査や議会審議で協議する価値はある」とし、あいまいな態度だ。

 PT党候補のジルマ・ロウセフ氏は、「中絶問題は国民保健に関する政策であり、政府は肯定的でも否定的でもない」とかわした。

 PV党候補のマリーナ・シルバ氏は他方、最近話題になった同性カップルの養子縁組について、「宗教面や子どもの情緒発達面から問題が考えられるが、様々な意見を聞いて自分の考えをまとめているところだ」として明言を避けた。

 フォーリャ紙は、こうした態度の各候補者を「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿に例え、全員が嫌がる質問項目を羅列した。候補者が口をつぐむ「タブー質問」は次の通り。

 (1)大麻など麻薬の合法化、(2)麻薬常習犯の刑罰を社会奉仕作業などで代替、(3)学校でコンドームの配布、(4)中絶容認理由の拡大、(5)無能胎児の中絶、(6)「事後ピル」の使用、(7)同性カップルの養子縁組、(8)受精卵を使用した幹細胞の研究、(9)国立大学における黒人学生枠、(10)同性婚、(11)離婚手続きの簡略化、(12)父親育児休暇の最長5日間までの拡大、(13)公共施設内の宗教シンボルの撤去、(14)尊厳死、(15)公共施設内の喫煙。

2010年5月29日付
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