＜脅迫容疑＞記事に不満？朝日記者脅した医師逮捕　茨城県警

　水戸市の朝日新聞水戸総局あてに「赤報隊事件を忘れたか」などと書いたファクスを送り朝日新聞記者を脅したとして、茨城県警水戸署などは２日、同県笠間市下郷、医師、本間隆行容疑者（５６）を脅迫容疑で逮捕した。

　逮捕容疑は、今年３月１２日、当時、同社東京本社社会グループに在籍していた４０歳と３７歳の男性記者２人を名指しして「赤報隊の散弾銃襲撃事件を忘れたか。即死した記者みたいになりたいか」などと記載したファクスを水戸総局に送り、２記者を脅したとしている。「はっきりと覚えていない」と容疑を否認しているという。

　同署によると、ファクス送信前日の３月１１日の朝日新聞に、２記者の署名入りで東京医科大の不祥事を巡る記事が掲載された。本間容疑者は同大卒業生で、同署は記事内容に不満を持って脅した可能性があるとみている。

　朝日新聞社広報部は「報道に対する看過できない脅迫と受け止めている」とのコメントを出した。【原田啓之】

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