(CNN) パレスチナ自治区ガザへの支援船団がイスラエル軍による攻撃を受けた事件で、イスラエル軍の攻撃に対して国際社会から強い批判が集中している。
トルコのエルドアン首相は1日、議会での演説で、攻撃を「血塗られた虐殺」と非難。オバマ米大統領との電話会談でも「イスラエルは域内唯一の友好国を失う恐れがある」と怒りをあらわにした。
エジプトの首都カイロでは、国会議事堂前にデモ隊が集結し、政府にイスラエル大使の追放を求めた。ムバラク大統領は1日、ガザ境界のラファ検問所を人道上の目的で数日間開放することを承認した。
インドネシアの首都ジャカルタでは、イスラエルを非難するイスラム強硬派グループのメンバーら約1000人が米大使館前を行進した。
イスラエル外務省の報道官は同日、CNNとのインタビューで、死傷者が出たことを遺憾とする一方、「暴力と対決を選んだ」活動家らに専ら責任があると述べた。
船に乗っていたイスラエル人の国会議員は記者会見で、イスラエル軍による銃撃があった直後にヘリコプターから隊員が降り立ち、銃を乱射したと話した。これに対してイスラエル軍側は、防衛措置として発砲したと反論。海軍司令官は船上でナイフを持った活動家らに襲われたと話すなど、説明が食い違っている。