県内ニュース次期首相、44%が「菅氏ふさわしい」 本社モニターら緊急アンケート
2010年06月02日 22:52
鳩山由紀夫首相の退陣表明を受け、焦点は早くも次の首相はだれになるのか−に移った。民主党が4日の両院議員総会で後継代表を選出するのを前に、山形新聞社は2日、同社モニターらに緊急アンケートを実施。「次期首相にふさわしい政治家は」と聞いたところ、菅直人副総理兼財務相が44%を占め、ほかを大きく引き離してトップになった。
調査は同社モニターら50人に実施し▽次期首相(政党問わず)▽その理由−の2点を尋ねた。 調査結果では、支持が高い順は(1)菅氏(2)前原誠司国土交通相(18%)(3)舛添要一新党改革代表(14%)(4)岡田克也外務相(6%)。これに次いで加藤紘一自民党県連会長と渡辺喜美みんなの党代表(ともに4%)が同数だった。鳩山由紀夫首相、原口一博総務相、福島瑞穂社民党党首、山口那津男公明党代表、橋下徹大阪府知事の5氏を挙げたのが、それぞれ1人だった。 現実的な立場から民主党の議員を挙げる人が多かったが、政党支持率の低下を反映してか、野党議員・首長を推す意見も2割を占めた。 菅氏を推す理由としては、新庄市若葉町の無職小松忠治さん(79)が「副総理であり、厚生大臣時代に薬害エイズ問題で取り組んだ実績を評価する」と言うように、党幹部や閣僚としての実績を強調する意見が最も多く、信頼感や判断力でも高い評価を得た。一方で「せっかく変えた政治の流れを継続して」=酒田市安田、農業後藤嘉弥さん(52)、「鳩山首相の改革を継承してもらえる」=南陽市椚塚、公民館長加藤正人さん(62)=など、民主党がつくった政治主導の流れを認めた上で、菅氏を支持する意見も聞かれた。 前原氏は若さに加え「ダム建設中止や高速無料化でしっかり方針を明示した」=鶴岡市木野俣、団体職員五十嵐正直さん(60)=と国交相時代に株を上げ、舛添氏は新党を立ち上げた行動力、厚労相時代の年金問題に対する姿勢が評価を集めた。岡田氏には「小沢一郎幹事長と一線を画し、新しい民主をつくってくれそう」=米沢市門東町2丁目、自営業平井国男さん(58)、渡辺氏には「行政改革への熱意を買う」=中山町長崎、無職渡辺美恵子さん(69)と期待する声があった。 本県選出の議員を挙げる声は「地元だから」という理由での加藤氏のみで、民主議員はなし。「誰がなっても同じだが」「これといった人はいないが」と前置きした上で名を挙げる人も相当の数に上った。
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