動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

譲渡会のご報告です



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5月30日の譲渡会&同窓会の開催、無事に盛況に催されました。
多くの皆さまにご協力を頂き、感謝申し上げます。

お陰様をもちまして譲渡会&同窓会は盛大に開催されて多くの方々がお越しくださり、旅立った子たちの元気な可愛い様子が拝見出来て嬉しく思いました。
この思いはスタッフさんたちも同様の事と思います。
過酷な環境から救い出し懸命なお世話をしていただき、里親様の元へと旅立ち、幸せになった姿を見れる事が唯一の見返りだと思います。
やっててよかったと感じる瞬間ですね。

団体もNPO法人になりましたし、これからも初心忘れずの精神で動物たちの命を救う活動を継続してまいりますので
よろしくご協力のほど、お願い申し上げます。

私は譲渡会後、2日間ほど体力的に疲れダウンしてしまいました。
回を増すごとに盛大になり、エンジェルズの活動を理解して下さる方々が増えています。
遠方にも関わらず滋賀に足をお運びいただき感謝の一言しかありません。

ワンたちの余りにも素晴らしい変わりように驚きました。
可愛くなって里親様の元で幸せに暮らしている様子が覗えました。

思い起こせば過酷な環境下で死んでいたかもしれない子たちが、立派に普通の暮らしをして今は幸せに笑っている顔を見させて頂き、
こんなに幸せな気分は、活動をしていた者にとってはご褒美以外の何物もありません。
やっていてよかったと思う瞬間です。

改めて里親様に感謝です。

シェルターに居る子たちも後に続け。です。

当日は暖かい日差しで終始、笑顔が出ていた一日でした。
スタッフ、ボランティアさんを含めて100名弱の参加でした。

反対派のデモや集会もなく平和な時を過ごさせていただきました。
唯一の妨害は、施設内に入れない来場者の車を付近の道路に駐車していたため、警察に通報があったくらいでした。
もちろん、駐車禁止区域ではありませんが、例の匿名者の嫌がらせでした。
もうひとつ、無断で施設や来場者を写真撮影していたところをスタッフに咎められた人間もいました。
注意をしたところ、風景を撮っているだけだと答えたそうで当団体の代表は許せないと息巻いたそうでした。
が、この人物は陰で隠れてコソコソとネットで風評している輩だそうです。
以前、名誉棄損罪で告発をした男だったので根に持っての行為でしょう。
文句があるのなら直接、言いに来い。というところですか。


シェルター前には大きな看板が設置されていました。
看板に書かれている内容は、反対理由や意思表明ではなく、NPO法人になった団体は監督官庁がお墨付きを与えたものではなく書類審査で認証されたものだから
信用とは別もので市民が判断することだ。というものでした。
滋賀県のホームページの一文を抜粋したもので、ことさらに説明するほどのものではないものです。
普通の一般人なら当然に理解できるもので、赤子や子供に説明する程度のものです。
愚かな。

この看板を見られた来場者の多くは、一様に「大人げない」「子供じみた行為」「嫌がらせ以外の何物でもない」等など。
呆れられていました。
「地元村反対派の知能程度が覗える」と厳しいご意見も出ていました。
見ていてこちらも恥ずかしいほどです。

滋賀に来て足掛け4年になりますが、反対派が言う環境破壊もなく近隣の迷惑行為もなく過していますが、
実害のない実情にうさ晴しなのか、振り上げた手を下す方法を知らないのか、困った人たちもいるものです。

思い起こせばシェルターに初めて犬を搬送した時に、「こんな犬など殺してしまえ」と大声で怒鳴った者が反対派の会長さんですから
仕方ないことだと理解していますが、世の中の不幸な動物たちを救う活動に異を唱えるのですから、たかが知れています
高島市の恥さらしですね。
でもね、近隣住民や他の高島市民の方は好意的です。
市内に買い物に出かけても、会う方は挨拶をしてくれますし笑顔で答えてくれます。
全ての人が反対派ではないのが救いです。
ほんの一握りのわからず屋だけです、こんな馬鹿げた事をするのは、ね。
馬鹿馬鹿しくて相手にもしませんけどね。


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NPO法人申請



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NPO法人申請

ご報告をいたします。

昨年の総会にて決議されましたNPO法人申請ですが
滋賀県知事より5月21日に認証がおりました。
認証書をもって法務局へ登記手続きをし、5月28日付けをもって登記が完了いたしました。
団体の正式名称は、「 特定非営利活動法人 動物愛護団体 ANGELS 」です。

それ以外は今までと何も変わりはありません。
私が1歳、歳をとっただけ。
とりわけ公的な機関にはNPO法人を優遇するようです。

法人格を取得した事によるメリットは、行政関連や企業が行っている社会貢献プログラムによる支援を受ける事が出来ること。
エンジェルズが法人格を持つ事で行政としては今後、取組み易いとの各行政機関の動物管理センターからの要望でもありました。

センターが行っている保護犬猫譲渡事業に協力をし、1頭でも多く救い出し、殺処分からの救出に尽力します。
また、行政の保護犬猫救済事業の一助になれば幸いです。

新たに全国の動物管理センターに団体譲渡申請をし、今まで以上に精力的に保護犬救済活動を躍進させます。
最も優先させるのは殺処分対象になっている保護犬たちの救済です。
全国、どこへでもレスキューに動きます。
悪質な業者をどんどん容赦なく告発します。


人間の身勝手で命ある動物たちを殺させてはいけない。
殺してはいけない。

誰かがやらなければ何も始まらない。
何も進まない。
何も変わらない。

この思いを更に強くし、レスキュー活動を邁進します。


ご支援者の皆さまには
更なるご支援、ご協力をお願い申し上げます。


ブリーダー崩壊通報が立て手続きに入ってきておりますが、シェルターの保護犬たちが順次、旅立てば着手する予定です。
5月30日(日)の譲渡会の開催の準備にスタッフを始めボランティアさんたちが頑張ってくれています。
当日は晴天のようで大賑わいでしょう。

幸せ切符を持ってこられる方々をお迎えし、大歓迎いたします。
楽しい一日にしたいと思います。



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地域猫



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加藤元名人の野良猫への餌やり問題がニュースになっていた。
今回の件は住民側が提訴して裁判になり敗訴判決が出た。
住民側の言い分が通った形である。
動物愛護は人ありきの考えからだから当然の結果だろう。

加藤元名人が著名人だから話題になりニュースで取り上げられた。
この件はどこにでもある難問だ。

提訴した以上、法律判断はあるが、現実論ではどちらが正しいのかは誰にも判断は出来ないと思う。
動物愛護の立場から言うと、可哀想だから餌をあげている。正しいとは言えないが気持ちは理解できる。
加藤元名人は繁殖制限の避妊去勢手術も行っていたらしいからその点は評価出来る。
住民側からすれば、規約違反だし糞尿の迷惑が起きている。
それを始末するか餌をあげないようにして迷惑を排除するように要望する。
これも当然だ。

結果は、話し合いしかない。
しかし、話し合いは持たれなかったそうだ。
いつもだが、言い分は平行線になる。
電車のレールと同じで交わることはない。感情が入ればもっとこじれる。
第三者が介入して折衷案を提案して双方が歩み寄り折れるしかない。
控訴する方針らしいが、問題解決には至らない。

野良猫の場合、餌をあげる人には近づいてくるがその他の人には近づかない。
捕獲も困難だ。
地域の動物管理センターが捕獲収容して里親募集をかけるか、と言っても成猫の場合は貰い手がないのが現実。
そうなれば後は、殺処分しか手がない。それでは可哀想だし問題解決にはならない。

一番良いのは、住民側と加藤元名人が相互和解して地域猫として認め、住民側も協力して餌も上げて清掃と飼育管理をし、一代限りの猫として繁殖制限をして
みんなで飼育管理することだろう。
そのためには、野良猫の現状を地元と加藤元名人とに説明し互いに理解を求めるしかない。
その役割は、行政が重い腰をあげるのが、いちばん良い。

来年の法改正に、地域猫としての野良猫対策も盛り込んでほしいものだ。

お陰さまで、保護したワンたちは快復に向かっていますので、ご安心ください。
レスキュー後のこれからが、飼養管理の本番です。
出来る範囲のご支援で結構ですので、物資援助、基金援助の後方支援を、今後ともよろしくお願いを申し上げます。



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理想と現実



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今日は「ずばり一言」ではなく、ずばり長文になってしまった。

動物愛護活動をされている方から電話が有り、「私は動物のために一生懸命、命を救っているのになぜ、ご近所から苦情を言われなければならないのか。腹が立つ」とのことでした。
また「良いことを一生懸命にやっているのに行政は何もしてくれない。日本の法律を変えないとあかん」などなど。

私は一通り、意見を聞き、一言
「貴女は誰のために活動をしているのですか。動物たちの為ですか」
「もちろん、そうですよ」
「じゃあ、周りの意見は参考に聞いて、その他は我慢しなさい。別に周りに認められなくてもいいじゃないですか。命さえ救えれば。」
その方は、納得して電話をお切りになられた。
理想は高いが現実は厳しい。

そうなんです。
理想と現実は違うのです。

動物愛護とは、まず人有りきの活動で有ることは言うまでもない。
動物優先ということでもない。また、人間優先ということでもない。
共に暮らせる環境作りが問題なのです。
人間社会の中に動物たちがうまく入れて共に暮らせる社会が望ましいのです。

法律も、人間社会の中の法律であってその中に動物愛護法があり、動物たちが守られなければならない。
それも人間の責任として実践できる法律にしなければならない。

また、先ほどの相談者の言い分は分かりますが、動物愛護の活動は全ての人に認知されているわけでもない。
動物が好きな人もいれば嫌いな人もいるからです。
活動をしていて分かった事ですが、
分かってもらおうとしてもダメなんです。
誰かに認められようとしてもダメ。
褒めてもらおうとしてもダメ。

一番、大事な事は、目の前に居る不幸な動物を救う。この気持ちだけなんです。
見返りを求めない崇高な奉仕の精神そのものだけなんです。
或る意味、自己満足の世界なんです。

そして1頭でも救えたら、それだけで満足なのです。

私たちのように現場で命を救う者。
啓発を行い動物愛護活動を行う人。
法律を変えようとして動物を守る人。
活動に賛同して後方支援をする人。

動物愛護活動には色々な関わり方があります。
どの方法でもいいじゃないですか。

結果は、動物たちの為になるんだから。

理想は、全ての人々が動物愛護を考え、動物と共生できる世の中を作り上げること。
だが、現実は追いついていない。

モノの考え方もそれぞれ違う。
理想を追い求めても、叶わなければ何にもならない。
現実は厳しく、愛護を出来る範囲でしか行えない。
動物を救おうとしても人力と財力がなければ叶わない。
それ以上に奉仕の精神がなければ成り立たない。

先般、ブログに書き込みが有り、
狂犬病ワクチンと混合ワクチンを同日に接種してもいいのか。とのクレームがありました。

理想は日にちを変えて接種するのがいい。
その理由はワクチンの副作用が起きたとき、どちらのワクチンで起きたのか原因が分からないからだ。
しかし、団体の保護犬は1頭ではない。
100頭もの犬の狂犬病ワクチン、混合ワクチンを別々の日に接種するとなると、犬の搬送や人力の手配など相当の負担となる。
今まで1000頭以上の保護犬に対して、同様の処置を行っているが、未だかって副作用が起きた事実はない。
その裏付けがあって便利な方法を用いている。

血液検査でも同じことが言える。
まず、保護犬に対して検査を行う意味は、フィラリア検査と白血球の数値や肝機能障害に関する検査だ。その項目は17種類だ。
WBC RBC HGB HCT MCV MCH MCHC PLT GLU BUN GPT ALB CRE フィラリア GOT NH3 ALP

クレームの御仁は40数項目を行うのが普通、いや常識と仰るが、
私や獣医師はその必要はないと考える。
特別に状態が酷いとか他の所見が有る場合には、エコーやレントゲン、細胞腫を検査機関に出すなど別の検査項目を行う。
最良、最善の方法でベストを尽くしている。

1頭に係る費用も半端ではない。
それでも最低限の診療は行う。
もちろん、畜犬登録、毎年の狂犬病予防注射、8種混合ワクチン接種もすべて実施している。

以下、団体が行っている飼養管理の説明をします。

保護した当初は、1ヶ月間の隔離期間をもうけて飼養管理する。
感染症の疑いがあるかもしれないからだ。虫がいる可能性もあるから駆虫も行う。
脱水状態の子たちが多い為、食事制限も行う。
食餌も状態に応じてフードを変えている。

ちなみに宗像レスキューでの保護犬たちは、
三分の一の10頭がフィラリア陽性だった。
駆虫の成果で、糞に紛れて回虫が5頭に出た。
脱水と皮下脂肪低下の子は、全頭だった。栄養失調だ。


普段のケアも、常に耳掃除と皮膚の状態が悪い子は薬浴をする。
シャンプー、カット、爪切りは当然ながら行う。
普通の飼い犬以上に管理は万全に実施している。

犬舎は、糞尿の後始末をしてから常に消毒液で消毒しデッキブラシでこすり、毎日洗っている。
コンクリート床なので、常に清潔を保っている。もちろん壁面も洗う。
土や芝のあるドッグランでは、いつも糞を拾い歩いている。

冷暖房設備も万全だ。
冬の寒い時期は、数台のファンヒーターとエアコンで快適な温度設定を保っている。
3時間で切れるファンヒーターは、3時間ごとに夜中まで見回りして、再度、点火しに行く。
年老いた犬には、ヒートシートを毛布で巻いて床に敷き、ケージの上から毛布を掛けている。

夏の暑い時期は、エアコンの冷房と扇風機を使っている。
床にはクールボードを設置し、ドッグランでは木陰を作り、過させている。
飲み水には、氷を作って入れている。時にはその氷を食べる子もいる。
製氷機がないので普通の冷蔵庫と冷凍庫で氷受皿を使い、犬専用の氷を作っている。
結構、大変な作業だ。

犬たちがいるケージは、1頭ずつ個体管理をしている。
毎日の糞の状態を見ているのだ。
糞の状態で毎日、フードの種類を変えている。犬の健康状態は糞の形状で判るからだ。
飲み水も常に絶やす事はない。
朝、昼、夜と見回り、水がこぼれていたり無かった場合は補給する。
給水器は使用せず、常に新鮮な水が飲めるようにステンレス製の容器に入れている。

毎日、運動をさせるためにドッグランで遊ばせている。
仲の良い子は一緒に、相性の悪い子は別々に。
天気の良い時は、何回も外で運動させる。
雨天の日も、場所を変え、犬舎内で運動をさせている。
雨の日が一番、辛いところだ。

ボランティアさんが多い時は、通常の倍は遊びと運動をさせている。時間があれば、訓練も行っている。
老犬は事務所に入れて夜も様子をみて観察しています。

私たちは、犬優先で日々、飼養管理をしています。
保護犬たちは、すべて過去が不幸だった子たちなので、精一杯、目いっぱいの愛情を持って管理をしています。

クレームを言われる方は、毎日の活動を見られたらいい。
365日、1日も休まず、お世話ができますか。
お正月もゴールデンウィークも関係なし。
口だけで文句だけ言って休日に休める人はいい気なものだ。

今まで、色んな誹謗中傷はあったが、犬の管理方法でクレームは一度もなかった。
犬舎の衛生面では、保健所の方が満点をくださっっています。
逆に見習わなければならないな。と言われるほどです。

考え方や方法、手段は違っても、出来る事を出来る範囲できちんと行っていれば、問題はないと思います。
文句やクレームを言われる方は、ご自身で出来る事をやられたらいい。

保護や救命が目的であるから、理想に出来るだけ近付くようにすればいい。
理想は、口だけでは何も達成できない。
汗にまみれて糞尿にまみれてこそが、現実なのです。

以上、愚痴っぽく言ってしまったが、
保護犬のお世話をするということは、彼らの命を預かっている。ということなのです。
決して疎かに粗末には扱っていません。

私個人を誹謗中傷するのはいくら言われても構わないが、
お世話下さっているスタッフやボランティアさん、支援者さんたちを冒涜するような言動にはしっかりと抗議したい。


広島ドッグパーク崩壊事件から4年が過ぎようとしていますが、未だに騒いでいる連中がいます。
現実も見ず、ただ噂や誹謗中傷を書き込み、吹聴する輩です。
訴訟も起こされましたが、司法の判断が解決に導きました。
でも数人がまだ騒いでいます。
真実を認めたくない連中です。
訴訟を起こしている暇があるなら、糞尿に塗れてボランティアに参加すればいい。
1頭でも自分で救ってみればいい。
自分の目で現実を見ればいい。

何が寄付金詐欺だ。
詐欺という言葉を使うのは名誉棄損にあたる。
それらしい書き方をしても罪になることを、ネットやブログで書いている連中にも忠告しておこう。
知ったかぶりをしないことだ。


先日、警察署から連絡があり、再度、名誉棄損などで告訴しますか、との問い合わせに、
これ以上、事実無根の騒ぎを起こす人物だけ告訴します。その他の方のは取り下げます。と、返答しました。

本意ではないが、これも致し方ない。



お陰さまで、保護したワンたちは快復に向かっていますので、ご安心ください。
レスキュー後のこれからが、飼養管理の本番です。
出来る範囲のご支援で結構ですので、物資援助、基金援助の後方支援を、今後ともよろしくお願いを申し上げます。



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動物愛護法改正に一言



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2011年の法改正に向けて着々と水面下で協議が行われているそうだ。

法改正なくして現行法だけでは殺処分を半減するという数値目標が達成できないのと、各国のような動物愛護先進国になる得る道のりは程遠い。
一つの法律を変えようとすれば相当の議論と時間が掛かり、またそれなりの努力が必要となる。
法改正しても現状に即したものでなければ役に立たない。
そのためには、今、起きている事実と現状を把握し調査を行い、現場で活動する人々の声を参考にしながら改革を行わなければ意味しないだろう。

動物愛護の現場を知らない連中が集まり議論をしても机上の空論であり現実に即応した判断を誤る危険性もある。
政治と金と同じく利権構造が根付いている関係を打破しなければ無意味だ。

何を言いたいのかというと、法改正を期待する私としては、審議する人々が法律を変えたいと願う人ではなく、変えてもらったら困る人たちが議論する中に居るという事だ。
何でもそうだが、「風が吹いたら桶屋が儲かる。」の例えのように、損する人も得する人もいる中で議論しても或いは法改正しても本来の目的には程遠いということである。
議論に利害関係人が関わっていては駄目だという事だ。

繁殖場の崩壊により多くの悲惨な動物たちが死んでいる現実。
動物関連企業の金儲け主義でペットの命が売買されて、ペットブームの波に乗り安易に購入する消費者もいる現実の世の中で、業者による動物虐待も横行し取り締まる法律が有りながら対応できていない現実もある。
動物関連業者の自浄努力もなされていないのに何が動物愛護法の改正だ、と声を上げたくなる。

法律の定義が曖昧な為、動物虐待が有るのに罪にならず無罪放免となっているのだ。
やむを得ず他の法律により違反者を引っ張る現実。
狂犬病予防法違反容疑で、だ。
もっと、他国の法律を参考にして協議を進めるべきであり、現実と現場を見るべきだ。
変えようとする気持ちと変えなければ救えない現実とは、まだまだ大きな落差が有り過ぎる。

動物愛護法改正を推進されている方々には辛口で申し訳ないが、
「事件は現場で起きている。」
現場を知らずして、生死を彷徨う動物たちを救うことなど到底、無理からぬことと思う。
人間の身勝手で捨てられ殺処分されているペットの数は減少しても未だ30万頭もいるのだ。
数年前からすると処分数は確かに減少はしているが需要と供給の原理からするとある程度の数値までで止まる可能性がある。
ゼロにはならないような気がする。
ゼロにするには、国民全体と飼い主のの意識改革、業者自らの自浄努力、それから法整備だろう。
ペットの保有飼育頭数は、見えているだけで2600万頭いると推定され、14歳未満の子供の数より1000万も多いと言われている現実からしても相当険しい道のりだ。

本気で動いている方に是非とも、現実を知り、現場で必死の思いで活動する人たちの意見を聞いて頂き、参考にしてほしい。

日本の産業や経済は大企業が支えているのではない。
多くの中小企業が支えている。
同様に、動物保護活動は、国や社団法人や財団法人が支えているのではない。
まして啓発活動だけでは命を救えないのだ。

動物を愛する思いを持つ小さな動物愛護団体や小さなグループやサークルの仲間たちが、第一線で身体を張って活動を行って保護し、支えているのです。
大きな組織を持たないボランティアの仲間たち及びそれらを支援する人々の協力や活躍により多くの命が救われているのです。
行政もそれなりに努力はされているが、あくまで役人。決めごとしかやらない。いや、やれないのだ。

現場のその声を聞かずして、真の法改正など、程遠いものにしかみえない。

諸悪の根源は動物関連企業の利益至上主義にある。
その経営者や指導者たちが参加する法改正審議会に、利権が絡み利害関係がみえることが、あってはならない。
そのメンバーを参加させてはいけないのだ。
放送界に放送倫理委員会があるように放送関係者はメンバーに入れてはいけないのです。
風が吹いたら桶屋が儲かってはいけないのです。

重ねて言うが、ペットの乱繁殖を減らすのはペット小売業界自体が自主規制ルールを作り、努力をしなければいけない。
安易に購入できないようなルール作りも行い、飼い主への啓発もしなければならない。
併せて行政も、5代将軍徳川綱吉の「生類憐みの令」までいかなくとも、保護犬猫を殺さないルールを構築すべきだ。

人と動物とが安心して暮らせる世の中にするため、法律を変えようとする精神は大切であるし、期待したい。
誰かがやらなければ何も変わらない。
身を粉にして動かれている方々には是非とも、実のある法改正を実践して頂きたい。

一日も早く、私たちの救済活動がなくなりますように。


お陰さまで、保護したワンたちは快復に向かっていますので、ご安心ください。
レスキュー後のこれからが、飼養管理の本番です。
出来る範囲のご支援で結構ですので、物資援助、基金援助の後方支援を、今後ともよろしくお願いを申し上げます。



統括が綴る「活動日誌」も併せてご覧ください。
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