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原風景としての「明るく楽しそうな児童養護施設の作業風景」

コラム

 庭の草むしりをしているといつの間にか夢中になりすぎてしまう、自分を追い込んででも草むしりをしたくなる。とまらなくなる時がある。

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 わたしの原風景の中には草むしりがある

 時々、大雪の中で子ども達全員で穴を掘り、草むしりをしている風景が心の中に飛び込んでくる事がある。わたしは雪が大変好きなので率先して草むしりをしてるような気がする。

 わたしはこういう冷たい雪が降りしきる中、草むしりをするのが大変好きでしょうがないと思えば、気持ちが本当にこういう作業が好きなんだと思えて仕方ない。寒いとも感じ無い。

 夕方、後から後から雪が舞い降りる中、子ども達はそれぞれ、穴を掘ってありもしない雑草を探している。でも雑草を探せたらラッキーなどとも思い、作業の中に楽しみを見出す術もしっかり身に付けようとしている。しもやけなんて当たり前、しもやけを作ってでも作業をしたいと思っている。

 周囲の職員はそこまでやらなくてもと苦笑するが、一度掛かったエンジンをすぐに止められない。こうなるまで子ども達の心理を育て上げたのは職員だけど、止まらない子ども達を止めない。

 これが今思えばわたしの中にある、原風景の1つ かもしれない。

 施設でまじめであるという事の中には、作業などの労働に対して「嫌だ」「面倒だ」と文句を言わずに、楽しく作業をする姿勢がある。こういう作業をやらせたらきちんとできるのは当たり前だけど、さらに楽しそうにしている。やらされているのでなく、自らやるのだという気持ちで作業をする。これが施設で生きるポイントではないかと思っていた。

 外から見学に来た人は、楽しそうに作業をしている児童を見て「生き生きしている」と感じる。「子ども達の目は輝き、自ら行う事の責任感でいっぱいだ」と表現する。

 自分はこういう事がとても好きなんだと思う事がポイントだけど、そう思う前はどう感じてたかは分からない。しかも好きだから楽しそうにやっている。自ら望んでやっている、誰に頼まれなくても率先してやる。

 この姿勢が一度目の施設では特に必要だったような気がする。

 それは自主的で、自ら生き生きと楽しそうで、輝いていて、しもやけがあっても靴下なんかはいていなくても、汚い服装をしていても「子どもたちの目は輝いているね」と驚かれる。外から見学に来た人が驚くような、姿勢正しく真面目で明るく楽しそうにやることが大事だと感じている。

 もしこれが真面目で静かな印象だけでは、外から見学にきた人が不安を持つので、不安を持たせないように、明るく元気に、自分からやっているんだという雰囲気へ持っていかないとならない。

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 一度目の養護施設の生活も断片的な記憶だけど、その切り取られたフィルムの意味は分からないけれど、時々、草むしりをしていると妙に過去と思われる風景へ引っ張られる気がする。その時、自分が日々の作業をどう捉えていこうかと思っていた心理の片鱗が見える。

 施設では真面目で静かだけでは足りない。

 自らこの生活を楽しそうに元気そうに過ごし、職員たちも「子ども達は楽しそうにやっていますよ」と外から来た人へ告げ、外から来た人は「ええ、驚きました、本当に楽しそうですね」と返答を返し、ようやく施設への一定の評価を周辺の人からもらえる。

 これが被虐待児や虞犯少年しかいなかったら、施設の中の作業などは殺伐としすぎる。要養護の真面目で明るく楽しそうな子どもたちを前面に押し出し、明るい施設を表現していたように感じる。

 そのために何故か気持ちを総動員して張り切って作業をしていたような気がする。施設で生き延びるにはボーっと生きるだけではなく、子どもらしく生き生きと望む姿勢を求められる。

 だから子ども達は熱にうかされたように明るいんだと心の片隅で思う自分もいた。施設では暗く沈む自由もなかった。本当の心理を反映しない偽のあほのような明るい表情で笑い転げさせられていたように感じていた。

| └ コラム | 03時23分 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

かの国がモデルとしているのは戦中の日本国との話も・・・。

 Maria、jtwさん、おはようございます。

 養護施設は、北朝鮮という国を思わせてしかた無いわ。

 知り合いとの雑談の時に聞いた程度の知識ですが、中野スパイ学校をはじめ、今の北朝鮮が取り入れてる構造は戦中の日本をモデルにしたものだという話をしていました。

 わたしは真偽のほどは確かではないけれど、養護施設の戦中の体制のような部分が、あの国の子ども達がおかれてる状況を想像してしまいます。
 
 マスコミが来れば真新しいドレスをきた子ども達が楽器を演奏する。わたしがいた一度目の施設もそうでした。普段着ない美しい服を着て、楽しそうな劇をしていました。

 そしてマスコミが帰れば服を脱がされ、又いつもの生活へ戻りました。人に見せる為の生活空間のようでした。そのような生活を送っていると虚像と実像がごちゃごちゃの中で生活しているような不思議な心理状態になりました。でもそれにも慣れているのですが・・・。
 

| レイ@かの国のモデルは日本 | 2007/06/08 09:11 | URL | ≫ EDIT

切なくさせてしまいました

つぼみさん。

 おはようございます。つぼみさん、切ない気持ちにさせてしまいました。素のままの気持ちで書けた不思議な親記事なので、レスコメントうれしいです。ありがとうございます。

 わたしもブログを読ませていただきますね。リンクをありがとうございます。

 

| レイ@つぼみさん | 2007/06/08 09:03 | URL | ≫ EDIT

金日成

養護施設は北朝鮮を連想させるというご指摘 同感です。理事に対して無礼な事を言ったと 事務長から 電話で出入り禁止の通告を受けました。事務長は 理事の怒りに触れると首になるんでしょう。強制労働所送りに ならないだけ まし。収容されている子どもの大半は 無表情でした。出国するあてもない北朝鮮の人も 無表情なんだろうか。

| jtw | 2007/06/08 08:42 | URL |

たしか、幼児さんだったわよね…

レイちゃん、

 一度目の施設は、小学校に入る前にいたのよね。
幼児さんたちが、自分からすすんで草むしりをして、それを見学者が誉めるという構図は、どこか北朝鮮を思わせるわね。

 「金日成、万歳」というスローガンが無いけど、養護施設は、北朝鮮という国を思わせてしかた無いわ。

| Maria | 2007/06/08 01:30 | URL | ≫ EDIT

切ない

読んでいて、非常に切なくなりました。
子供ながらに、施設での生活では
いろんなことに気を使っているのですね。
気を使っていることに、気がつかないくらいに、
子供たちは一生懸命生きているのではないか、
と察します。

| つぼみ | 2007/06/07 13:54 | URL | ≫ EDIT














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