引っ越し大手「アートコーポレーション」(大阪府大東市)の寺田寿男会長(64)が18歳未満と知りながら高校2年の少女(16)にわいせつな行為をしたとして、東京都青少年健全育成条例違反容疑で書類送検されていたことが警視庁への取材でわかった。同庁は、寺田会長が「申し訳ないことをした」と容疑を認めているとしている。
少年育成課によると、寺田会長は昨年8月27日、東京都港区六本木3丁目のマンション一室で、芸能プロダクション経営者から紹介された少女にわいせつな行為をした疑いがある。少女に「おこづかい」として現金3万円を渡したという。
少女は女優志望で、寺田会長は芸能プロダクション経営者から「会長の力で少女を芸能界に出してください」と頼まれたという。少女が昨年11月に麻布署に相談した。
同社によると、同社は寺田会長が、妻で社長の寺田千代乃氏と創業した運送会社が前身で、1977年に「アート引越センター」として設立。2005年に東証、大証1部に上場した。昨年9月現在の従業員数は約1700人。