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後継首相は?前原氏らに待望論も鍵握るのはやはり小沢氏

国会内で記者の質問に答える民主党の小沢幹事長
国会内で記者の質問に答える民主党の小沢幹事長
Photo By 共同

 鳩山由紀夫首相の退陣表明を受け、民主党は2日、後継首相選びに着手した。後継レースは「首相代行」役の副総理を務める菅直人財務相が軸となる。不測の事態を受けた緊急措置だが、副総理としての連帯責任を問う声や旧世代イメージでは参院選を乗り切れないとの見方から、前原誠司国土交通相ら、中堅リーダーらへの待望論もある。

 鍵を握りそうなのは党内最大の150人規模のグループを率いる小沢一郎幹事長。小沢氏は、新政権でも実権を握る考えで後継首相が自身をどう処遇するかが対応を決めることになりそう。小沢氏の扱いをめぐり分裂含みの展開となる可能性もある。

 共同通信の世論調査で10%台まで下落した内閣支持率を「V字回復」させ、劣勢が予想される参院選を乗り切ることが後継の最大の課題。渡部恒三元衆院副議長は先月末、代表経験者の菅、前原、岡田克也外相の各氏を候補者に挙げた。

 菅氏は政権ナンバー2。鳩山首相とともに民主党を立ち上げた結党メンバーで、世代交代を阻止したい鳩山首相と共闘が可能。とはいえ自身を支持するグループは40人程度で代表選を制すには小沢氏の支援は不可欠。その小沢氏との関係も維持している。

 ただ、小沢氏の支援で選ばれる展開となれば、新政権でも「幹事長続投」などの形で小沢氏が実権を持つことになる。これを阻止したい「反小沢」勢力が念頭に置くのは前原、岡田両氏ら。

 これまで何度か小沢氏と対立してきた前原氏が手を挙げれば「脱小沢の象徴」(若手)となる。「首相にふさわしい政治家」を問う各種世論調査でも上位を占める。前原氏と、同じ中堅リーダーの野田佳彦財務副大臣の両グループを合わせても80人程度だが、改選組を中心に参院議員の一定数や小沢氏の手法に懐疑的な若手、新人議員も加わる見通し。

 一方、岡田氏は、昨年の代表選で小沢氏が支援する鳩山首相に善戦しており「有資格者」。しかし、外相であり退陣の原因となった米軍普天間飛行場移設問題に責任がある。近い議員も「今回はちょっと厳しい。温存すべきカードだ」と指摘する。

 このほか、やはり小沢氏と距離を置き、事業仕分けで知名度を上げた枝野幸男行政刷新担当相や、前原、枝野両氏らの後見役的な仙谷由人国家戦略担当相らも取りざたされている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年06月02日 12:00 ]

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