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損賠訴訟:事故後遺症の悪化、病院の放置原因 パキスタン男性、県を提訴 /新潟

 交通事故で重傷を負って手術を受けた後、後遺症が悪化したのは県立新発田病院(新発田市)の医師が放置したのが原因だとして、新潟市中央区のパキスタン人男性(39)が、同病院を運営する県を相手取り、約3860万円の損害賠償を求める訴訟を新潟地裁に起こしていたことが31日、分かった。

 訴状などによると、男性は2002年3月、聖籠町次第浜の国道113号で、乗用車に同乗していて衝突事故に巻き込まれ、右肺挫傷などの重傷を負って、同病院で手術を受けた。呼吸器外科で男性は腰や背中の痛みを訴えたが検査はされず、退院後の同年7月に男性が同病院の整形外科を受診したところ、胸椎(きょうつい)脱臼と脊柱後わん変形を負っていたことが判明、後遺症と診断された。男性は「呼吸器外科が整形外科に診察を取り次いでいれば、後遺症の進行は防げた」と主張している。

 同病院は「治療は適切に行われたと考えているが、弁護士と相談して今後の対応を考えたい」としている。【塚本恒】

毎日新聞 2010年6月1日 地方版

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