大分市は31日、4月スタートの新たな夜間小児救急医療体制が、アルメイダ病院の離脱で4日から縮小されると発表した。毎日午後11時~午前7時の初期救急診療は、月~木と土曜だけになる。2次救急は維持される。
昨年度まで、夜間の初期救急は大分こども病院が一手に引き受けていた。同院の常勤小児科医が減り、県立病院とアルメイダ病院も参画する形に変えた。
しかし、金・日曜日担当のアルメイダ病院は市内外の病院の勤務医が非常勤で深夜診療に協力。1人体制で仮眠もとれないまま患者に対応し、引き続き所属病院で日中も診療にあたる負担に耐えられなかったという。
県が県医師会に委託している「県こども救急電話相談」も「紹介する医療機関がない」として、金・日曜日の午後10時から午前8時まで休止する。
釘宮磐市長は「早めにかかりつけ医を受診するなど、通常の時間内の受診を心がけて」と市民に呼びかけた。【高芝菜穂子】
毎日新聞 2010年6月1日 地方版