銅メダル獲得の世界選手権から帰国した卓球の福原愛＝成田空港
モスクワで開催された卓球の世界選手権団体戦でともに３位に入った男女の日本代表が１日、成田空港に帰国した。女子のエース福原愛（２１）＝ＡＮＡ＝は準々決勝で退けた韓国戦を“収穫”、接戦を落とした準決勝の中国戦を“課題”とし、６月開幕の中国スーパーリーグでのリベンジを宣言した。また、世界ランク８位の実績から、２９日に上海で行われる中国対世界選抜のメンバーに抜てきされ、中国との再戦に挑むことになった。
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福原の視線は、もう先を向いていた。準決勝の中国戦で、世界ランク４位の丁寧に敗退。６月開幕の中国スーパーリーグに、広東省チームの一員として出場するだけに「丁寧とまた当たるかもしれない。リベンジできるように頑張る」と再戦を熱望した。
丁寧戦を「勝てる試合だと思った」と振り返る。２ゲームを連取しながらの逆転負けに「最後の最後で自信をしっかりと持ってできなかった。チャンスがないわけじゃなかった」。技術面で通用する手応えと、精神面の弱さを実感した。
収穫もあった。韓国との準々決勝では、苦手のカット選手を撃破。北京五輪３位決定戦で敗れた雪辱を果たしてメダルを決めた。「ずっとカットマンは苦手だった。練習した成果。大きな自信になる」と笑顔も見せた。
今後は中２日で出国し、９日開幕の中国スーパーリーグに挑む。２９日には世界選抜の一員として、中国代表に再挑戦する。休む間もないスケジュールにも「どれだけできるか試したい」。もっと強くなる。卓球王国中国で、肉体面も精神面もどん欲に磨き上げる。
(２０１０年６月２日)