小林議員に異例の辞職要請 「クリーンな党に」と首相
鳩山由紀夫首相(民主党代表)は2日午前の党両院議員総会でのあいさつで、政治とカネ問題に関連して、同党の小林千代美衆院議員に対し「責めを負ってほしい」と述べ、異例の議員辞職要請をした。
首相は自身や小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題に触れた上で小林氏に要請、「とことんクリーンな民主党に戻そう」と強調した。
これに関し小林氏は2日昼、北海道江別市の地元後援会事務所を通じ「厳粛に受け止めています」とのコメントをした。
札幌高裁は1日、公選法違反罪に問われた小林氏の陣営元幹部に有罪判決を出し、弁護側は上告する方針を表明。小林氏も判断を見守るとの姿勢だった。
一方、自民、公明、みんなの党、たちあがれ日本の野党4党は2日午前、小林氏の辞職勧告決議案を衆院議長に提出した。辞任表明した首相が小林氏に辞職要求したため決議案提出を急いだ。決議案は「陣営の関係者が起訴事実を認めた以上、辞職し、政治的道義的責任を果たすべきである」とした。
(2010年6月2日)