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子どもの権利委員会 日本審査

5月28日 7時45分

世界の子どもの人権が守られているかどうかを調べる国連の子どもの権利委員会で、日本に対する審査が始まり、高校の授業料が実質無償化される中での朝鮮学校の扱いなどについて日本の対応が問われました。

ジュネーブにある国連の子どもの権利委員会は、「子どもの権利条約」を批准した国の履行状況を調べるために開かれるもので、27日、日本に対する審査が6年ぶりに始まりました。委員会では、日本で両親が法律上結婚していないいわゆる「非嫡出子」に、「嫡出子」と同じ制度上の権利が認められていない理由や、高校の授業料が実質的に無償化される中、朝鮮学校を除外すべきだという議論が起きていることについて、日本の対応を問う質問が相次ぎました。これに対して日本の代表からは、「非嫡出子」の扱いは法律に基づく結婚を尊重するうえで不合理な差別ではないとか、朝鮮学校については、日本と北朝鮮の間に国交がないのに、無償化の対象にできるのか慎重に検討しているといった説明が行われました。会場には、在日朝鮮人でつくるNGOの代表らも傍聴に訪れ、議論に聞き入っていました。委員会では、2日間にわたって日本側から聴聞を行い、来月前半に日本に対する勧告を行うことになっています。