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鳩山首相辞任:後継選びは菅氏が軸に

民主党の両院議員総会を終え、厳しい表情で国会を出る菅直人副総理兼財務相=2010年6月2日午前10時28分、森田剛史撮影
民主党の両院議員総会を終え、厳しい表情で国会を出る菅直人副総理兼財務相=2010年6月2日午前10時28分、森田剛史撮影

 鳩山由紀夫首相が退陣を表明したことで、「ポスト鳩山」の行方が焦点になる。政府・与党内では菅直人副総理兼財務相や仙谷由人国家戦略担当相、岡田克也外相、前原誠司国土交通相らの名前が挙がるが、首相の退陣表明が突然だったこともあり、情勢は混とんとしている。

 菅氏は96年に旧民主党を鳩山首相とともに創設した首相の盟友。政権発足後は副総理として鳩山首相を支えており、参院選を間近に控えた「選挙管理内閣」としては最有力と目される。仙谷氏も首相の信頼が厚く、特に国家戦略担当相就任後、閣内で存在感を高めていた。

 岡田、前原両氏は共に党代表経験者。岡田氏は09年5月の代表選を鳩山首相と戦ったが、外相を堅実にこなし、普天間問題で日米合意をまとめあげた。前原氏は「次の首相」として世論の支持が高い。

 ポスト鳩山選びは、党側の実力者である小沢一郎幹事長との関係を軸に展開するとみられる。鳩山首相が小沢氏に同時辞任を求める形で退陣したことから、鳩山首相のグループがこれまで同様、小沢グループと歩調を合わせるかなども焦点になる。党内の各グループはすでに代表選に向けて水面下での調整を始めている。

 夏の参院選が間近に控えているため、民主党は6月16日の通常国会会期を延長せず、党員・サポーターが参加する代表選ではなく、両院議員総会で党所属国会議員による投票で代表を選出する方針。山岡賢次国対委員長は2日午前、国会内で記者団に「代表を速やかに選ぶのは当然だ。党の都合より国民の生活を最優先しないといけない」と述べた。

毎日新聞 2010年6月2日 11時45分(最終更新 6月2日 12時19分)

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