木瀬部屋　急増力士対策で「待ったなし稽古」導入

木瀬部屋の力士を受け入れるために北の湖部屋の片づけを行う力士たち Photo By スポニチ

　木瀬部屋の力士を受け入れ角界一の大所帯となった北の湖部屋が、仕切りなしで立つ「待ったなし稽古」を導入することになった。

　暴力団関係者へのチケット転売問題で消滅した木瀬部屋の２７人を含めると力士数が４６人に膨れ上がり、普通に仕切っていては稽古時間が通常より約２時間も延びてしまうため。部屋付きの山響親方（元幕内・巌雄）は「ウチは１人３０番以上がノルマ。それを効率良くこなすには、待ったなしの稽古を行うことになる」と説明した。

　同部屋では夏場所前にも千賀ノ浦、木瀬部屋などから３０力士が集結し、待ったなし稽古で成果を収めたという。他の部屋から「ウチに出稽古に来てください」と誘いも受けているが、北の湖親方（元横綱）は「一緒にやれば活気も出てくる。早く慣れることが大事」と話した。

　１日は幕下・青木ら木瀬部屋の力士が東京都江東区の北の湖部屋を訪れて荷物の運搬を手伝うなど、引っ越し前最後の準備を行った。２日には幕下以下の力士が転居し、３日から新・北の湖部屋が始動する。

[ 2010年06月02日 ]