鳩山首相　涙の辞任表明　小沢幹事長も辞める　さて後任は？

民主党の両院議員総会で退陣を表明し、涙ぐむ鳩山首相 Photo By スポニチ

　鳩山由紀夫首相（６３）は２日、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の移設問題をめぐる社民党の連立離脱など政権運営の混乱の責任を取り、退陣する意向を表明した。民主党の緊急両院議員総会で「私自身もこの職を退かせていただく」と目に涙を浮かべて述べた。

　首相は「政治とカネの問題から決別し、クリーンな民主党に戻さなければならない」と強調、同様の問題を抱えた小沢一郎幹事長（６８）に辞任を求め、小沢氏も了承したことも明らかにした。

　内閣や党の支持率の低迷で、７月に想定される参院選で改選を迎える議員らの間で退陣論が強まっていた。昨年９月の政権交代から８カ月余りでの退陣となる。

　鳩山内閣は近く総辞職。衆院で多数を占める民主党は後継代表の選出を急ぎ、首相指名を経て政権を維持する方針だ。次期首相候補には、菅直人副総理兼財務相（６３）らの名が挙がっている。

[ 2010年06月02日 09:39 ]