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鳩山首相が辞意表明

6月2日 10時56分

鳩山総理大臣は、民主党の臨時の両院議員総会で、普天間基地の移設問題で社民党が政権離脱する事態に至ったことと、みずからの政治資金をめぐる事件で党に迷惑をかけた責任をとりたいとして、総理大臣を辞任する意向を明らかにしました。また、鳩山総理大臣は、政治とカネの問題にクリーンな民主党をつくりたいとして、小沢幹事長にも辞任するよう求めました。

この中で鳩山総理大臣は「政権与党のしっかりとした仕事が、国民の心に映っていない。国民が徐々に聞く耳を持たなくなってしまった。そのことは残念でならないし、私の不徳の致すところだ」と述べました。そのうえで、鳩山総理大臣は、原因の1つとして、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題を上げ、「特に、社民党を連立離脱という厳しい道に追い込んだ責任を負わなくてはならない」と述べました。さらに、鳩山総理大臣は、もう1つの原因として、政治とカネの問題をあげ、「自分自身が政治資金規正法違反の秘書を抱えていた。たいへんな迷惑をかけたことはほんとうに申し訳ない。政治とカネの問題と決別する民主党を取り戻したい」と述べたうえで、「私自身、この職を引かせていただく」と述べ、総理大臣を辞任する意向を明らかにしました。また、鳩山総理大臣は「小沢幹事長にも政治資金規正法の問題があったことも周知の事実だ。小沢幹事長との2度の会談で、『私も引くので幹事長にも引いていただきたい。そのことで新しい民主党、よりクリーンな民主党をつくり上げることができる』と申し上げ、小沢氏も『わかった』と答えてもらった」と述べ、小沢幹事長にも辞任するよう求めました。さらに、鳩山総理大臣は、北教組=北海道教職員組合の幹部らが政治資金規正法違反の罪に問われた事件に関連して、「民主党の小林千代美衆議院議員についても、その責めを負ってほしい」と述べました。