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文化

大野一雄さん死去 函館出身、世界的舞踏家 103歳

(06/02 07:06)

死去した大野一雄さん(舞踏家)

死去した大野一雄さん(舞踏家)

 函館市出身で、「ラ・アルヘンチーナ頌(しょう)」で世界的評価を受けた舞踏家の大野一雄(おおの・かずお)さんが1日午後4時38分、呼吸不全のため横浜市保土ケ谷区の病院で死去した。103歳。自宅は非公表。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く。喪主は次男の舞踏家慶人(よしと)さん。

 足腰の衰えで、10年ほど前から車いす生活を送っていたが、2003年2月、「我(わ)が母の教え給(たま)いし歌」と題した函館公演では、手の動きを中心とした独特の身体表現を披露。これが道内では最後の公演となった。

 1906年(明治39年)生まれ。日本体育会体操学校(現日体大)卒業後、横浜で体育教師に。女学校への転勤に際し、授業で教えるために舞踊を学んだが、兵役で中断。復員後、舞踊を再開し、49年、43歳で初めて公演を行った。

 その後、暗黒舞踏の創始者と言われる故土方巽氏と親交を深め、白塗りの化粧と緩やかな動きを特徴とするスタイルを確立した。77年、土方氏の演出で、スペイン舞踊の舞姫をたたえる創作舞踏「ラ・アルヘンチーナ頌」を初演。80年、初の海外公演となったフランス・ナンシー国際演劇祭で独創的な表現が反響を呼び、欧州や米国などでも公演を重ねた。

 99年にイタリアのミケランジェロ・アントニオーニ賞を受賞。06年10月から、フランスのルーブル美術館で100歳記念イベントが3カ月間開催された。

 道内でも釧路、函館などで公演し、石狩川河口(91年)や釧路湿原(94年)など野外でも舞踏を披露した。

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