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医療ミス:1億3674万円支払いへ 愛知・碧南

 愛知県碧南市の市民病院で04年、出産時の処置の遅れで新生児に障害が残った医療ミスで、同市は慰謝料など総額1億3674万円の損害賠償金を患者側に払うことで合意したと1日発表した。10日開会の定例市議会で関連議案を可決後に患者側と和解協定を結ぶ。

 市によると、県内の当時20代の女性が男児を産む際、産婦人科の医師2人が3度、吸引分娩(ぶんべん)を試みたが成功しなかった。胎児が危険な状態で帝王切開の必要があったのに医師の対応が遅れ、普通の帝王切開手術の倍以上の64分もかかった。このため男児は低酸素状態による脳障害となり、現在も脳性まひなどの後遺症で介護が不可欠な1級の身体障害者になった。

 病院側は当初からミスを認めて患者側と話し合い、09年7月からの名古屋簡裁の調停を経て5月に合意した。

 梶田正文院長は「責任の重大性を痛感している。今後とも病院として引き続きケアをさせていただき、支援していく」と述べた。【安間教雄】

毎日新聞 2010年6月2日 1時32分

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