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【プロ野球】

“ヨシヒコ2世” 岡田昇格へ

2010年6月1日 紙面から

打撃練習で汗を流すロッテ・岡田=千葉マリンスタジアムで

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 荻野貴と早坂の快足2人が離脱したロッテが代役に1軍未出場の岡田幸文外野手(25)を抜てきすることが31日、分かった。育成枠で入団し、昨年3月に支配下選手登録された“雑草男”は50メートル5秒6の快足自慢。1日の巨人戦(千葉)で出場選手登録が濃厚だ。

 「呼んでもらったからには自分のやれることをしっかりやるようにしたい。足と守備をアピールしたい」と意気込む岡田は、この日の全体練習から1軍に合流。打撃練習などで汗を流した。

 ここまでは波乱万丈だった。巨人の長野と同期だった日大を中退。その後はプロパンガスの配送をしながら、全足利クラブでプレー。育成ドラフトで指名された時は妻の由美子さんから「安定した職業があるのに」とプロ入りを反対されたという。しかし、2年目の今季は2軍で14盗塁。健脚ぶりと練習態度が高橋慶彦2軍監督の現役時代をほうふつさせるとして「ヨシヒコ2世」と呼ばれるまでになった。

 西村監督も大きな期待をかける。「荻野や早坂の穴を埋めるのは岡田になる」と語ると「チャンスをものにしてほしい」とゲキを飛ばした。もちろん、本人もその気で「ミスを恐れず、足と守備でアピールしたい」。ゴンザレスが先発予定の2日のスタメンが有力だが、足利の自宅では2人のまな娘が見守っている。ロッテでは初の育成出身の1軍入り。大舞台でいざ、勝負だ。 (川越亮太)

 

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