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【プロ野球】

内海 交流戦V賞金寄付だ 口蹄疫問題で

2010年6月1日 紙面から

ウオーミングアップする内海(奥)と藤井=ジャイアンツ球場で

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 1日のロッテ戦に先発予定の巨人・内海哲也投手(28)が31日、交流戦に優勝すれば手に入る賞金で、家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫被害を受けている宮崎県を支援する考えを明かした。川崎市のジャイアンツ球場で最終調整した左腕は「ボクはそういう気持ちでいます」と話した。

 勝てばカネになるのがプロの世界。しかも、交流戦の優勝賞金は5000万円だ。すべてが自分たちの懐にはいるわけではないが、心の中では使い道も決めている。「宮崎のこともありますからね。選手の分配金がどれぐらいなのかは分かりませんが、ボクは寄付する気持ちでいます」

 すでに球団として宮崎県を支援する方針は発表されている。だが、口蹄疫被害は広がり、「宮崎牛」のスーパー種牛をはじめとして約27万頭の牛や豚が殺処分されることが決まるなど、JA宮崎の試算では被害総額は300億円に上るという。

 もちろん、すべては優勝が大前提になる。松本ら主力の故障がありながらも、気がつけば首位と1ゲーム差の6位。パの交流戦6連覇阻止に最も近い位置にはいる。内海は「優勝に向かってやっていく。少しでもチャンスがあるなら、チーム一丸となって狙っていきます」と力を込めた。

 まずは今季交流戦で本拠地6戦全勝のロッテを倒す。「(千葉の風で)変化球の曲がりが大きくなるけど、イメージはつかんでいる。ジャイアンツも(ロッテのマリン不敗神話に)負けない勢いがある」。キャンプでお世話になっている宮崎に勇気を届けるためにも、エースが“おとこ気”を見せる。 (井上学)

 

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