天龍(下)に馬乗りになる小猪木=渋谷O‐EAST
「西口プロレス」(31日、渋谷O‐EAST)
“小さな闘魂”アントニオ小猪木が、天龍とシングル激突。体重60キロの小猪木は、120キロの天龍に対して果敢に鉄拳を振るい、コーナーに追い詰めて延髄斬りを見舞った。だが、逆に張り手とグーパンチを浴び、口から折れた歯を噴き出しながらダウン。それでも立ち上がったが、張り手連打などで半失神し、8分48秒、和田レフェリーが試合を止めた。
TKO負けにも、小猪木は「こうして生きている時点で僕の勝ち」と強気なマイクアピール。「雷が落ちてきた。折れた歯がシャリシャリいってる。でもハートを見せた。自信になった」と手応え。天龍は「小猪木は体を張った。観客も、自分を彼にオーバーラップして見ることができただろう。プロレスの底辺を広げたい」と、6・9天龍興行への起用を示唆した。
(2010年5月31日)