ボクシングのWBA世界フライ級王者・亀田大毅(21)=東日本協会=と同級6位・坂田健史(30)=協栄=のタイトル戦が、9月に関東で開催されることが31日、濃厚となった。協栄ジムの金平桂一郎会長(44)が、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)を訪れ、亀田ジムと協栄ジムのサインが入った書類を提出し、デイリースポーツ既報通り、タイトル戦が正式決定した。試合は当初の7月下旬からずれ込み、9月開催が有力で、1万人規模の大会場を計画している。
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因縁の対決が、ようやく正式に決まった。金平会長がJBCを訪れ、WBAに提出する両陣営のサインが入った書類を提出。同会長は「チャンピオンの大毅選手が堂々と受けてくれた。これでタイトルマッチとしての条件が整った」と笑顔で報告した。
WBAルールでは、タイトル戦の入札で落札した日から90日以内の試合を義務付けている。当初、金平会長は7月下旬の開催を計画していた。だが、亀田陣営との交渉が長引き、交渉期間が1週間延長されたこともあり、約1カ月ずれ込む見込みだ。
日時の詳細は両陣営が今後詰めていくが、テレビ放送の予定などを考慮すると、9月開催が濃厚。これまで両者にかかわる試合を放映してきたTBSの方向だ。正式決定を受けて番組枠確保に動きだしたため、時間的にみても7、8月の開催は厳しい状態にある。
会場は関東の1万人規模を予定している。坂田は元世界王者で、大毅にとっては、かつて所属した協栄ジムの先輩でもある。また、協栄ジムと亀田ジムはファイトマネー未払い問題などもあり、これまで敵対していた。因縁を含めて世間の注目度は高く、“ビッグマッチ”にふさわしい大会場が用意される。
金平会長は「(合意が)遅れてしまったので、(試合日時が)ずれ込む可能性もある。その場合、WBAに報告しなければならない。これからTBSさんを含めて話し合い、試合の日時と会場を確保していかなければなりません」と、今後に関して言及した。