中国の温家宝首相(右)と会見する天皇陛下=1日午前、皇居・竹の間、代表撮影
天皇陛下は1日午前、中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相と皇居・宮殿で会見した。温首相との会見は2007年4月以来2回目で、天皇と中国要人との会見は、天皇の政治利用の観点から問題となった昨年12月の習近平(シー・チンピン)国家副主席との会見以来。
宮内庁によると、会見は予定より10分長い約30分間行われたという。温首相は31日の日中首脳会談について、「よい成果をあげることができました」と述べた。
古くからの日中の交流の例として、日本に渡って唐招提寺を開いた鑑真なども話題にのぼり、温首相が「歴史を知ることは重要です。中国でも歴史を知らない若い人をきちんと教育しなければならないと思います」と述べると、陛下は「事実として歴史を知ることは非常に重要だと思います」と応じた。