パキスタンでモスク襲撃、４７人死亡

　パキスタン東部ラホールにあるイスラム教の少数派アハマディア派のモスク（イスラム教礼拝所）２カ所を２８日、武装集団が襲撃、治安当局との銃撃戦となり、地元警察によると、少なくとも４７人が死亡した。

　地元テレビによると、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動（ＴＴＰ）」の一派を名乗る組織が犯行を認めた。襲撃理由は不明だが、アハマディア派は政府が活動を禁止するなど、異端視されている。

　襲撃は礼拝者が多い金曜日の午後の礼拝時間に発生、両モスクで計数千人規模の礼拝者がいたとみられる。武装集団の人数は不明だが、治安当局は２人を逮捕、残りを殺害したとしている。

　武装集団は自爆用の爆弾を詰めたジャケットを着用、銃や手りゅう弾を使って襲撃した。

　ＴＴＰは北西部部族地域を拠点としているが、犯行声明を出した組織はラホールを州都とするパンジャブ州に拠点を置く一派と名乗ったという。

　ＴＴＰはパキスタン軍による部族地域での武装勢力掃討作戦に対する報復として、同国内でテロを繰り返している。（共同）

（2010年5月28日22時24分  スポーツ報知）

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