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口てい疫 心のケア相談開始

6月2日 4時40分

家畜の伝染病、口てい疫の問題で、家畜が処分される農家を中心に住民の心のケアの必要性が高まっていることから、宮崎県は2日から、感染が最も広がっている川南町に医師と保健師を派遣し、無料相談を始めることになりました。

宮崎県は、県内各地にある保健所や県の精神保健福祉センターで窓口や電話による相談を24時間態勢で受け付けていて、先月31日までに畜産農家や住民から15件の心の相談がありました。このうち9件は畜産農家からで、「今後処分する家畜のことを考えると夜も眠れない」といったワクチンの接種を受けての悩みが増えているということです。こうした状況を受け、宮崎県は住民の心のケアの必要性が高まっているとして、2日から感染が最も広がっている川南町で住民の無料相談を始めることになりました。窓口は川南町の保健センターに設けられ、毎週水曜日の午前9時半から正午まで、医師と保健師が相談に対応することになっています。宮崎県は「住民には長期化による疲労も出始めている。『家畜』という特有な問題も多いと思うので、精神的な負担が少しでも軽くなるよう役立ててほしい」と話しています。