永ちゃん　東大ジャック

　ロック歌手矢沢永吉（６０）が３０日、東京都文京区の東京大学で行われた五月祭にゲスト出演し、安田講堂前で野外シークレットライブを敢行、３００人余りの学生や父母たちを大熱狂させた。

　永ちゃんにとっては、デビュー初の学園祭出演。日本最高学府でのステージに、さしもの永ちゃんも「高卒のオレはビビりながら来ました！」と苦笑したが、ステージではロック・オブ・キングの魅力を余すところなく披露。学びの森を、ロック会場さながらに熱く染め上げた。

　今回の学園祭出演は、学園祭実行委員会からのラブコールに応じて実現した。「矢沢永吉です。ヨロシク！！」。特設ステージに突如登場した純白のスーツの永ちゃんの勇姿に、学生たちからは「ホンモノだ！」。驚きの声は、一転大歓声に。オープニングで新曲「サイコーなＲｏｃｋ　Ｙｏｕ！」のノリのいいロックンロールがはじけると、会場の興奮は一気に頂点に達した。

　１０年以上前に京都大学の学園祭に招きを受けたことがあったが実現しなかった。「京大の話の時からトンと縁がなかったんだけど、今回は委員会から歌ってよって言われてね」と永ちゃん。まな息子が某大学の４年生ということも父親心を揺さぶって、学生からの申し出を快諾したようだ。

　ステージはオープニング曲を含め、「スイート　ロックンロール」など全４曲、約３０分の熱いシャウトを通じて息子と同世代の学生たちのハートをがっちりつかんだ永ちゃんは、トークでも大サービス。「オレの息子、もちろん東大生じゃないよ。それが受験の時に燃え尽きた、なんて言うから、オレはこれから社会に出て本チャンが始まるんじゃないかって言ってやった。みなさんもこれから社会に出て明日の日本のために頑張ってください！」と熱いメッセージを送って大歓声を浴びた。